ジムニーを快適な車中泊仕様にできる専用ルーフテント「キャノティエJ3」登場。悪路も走れる絶妙マッチング

■デザインはレーシングカーデザインでお馴染みムーンクラフト

軽自動車のなかでも本格的な悪路走行を可能とすることで根強い人気を誇るスズキ「ジムニー」ですが、室内は比較的狭く、軽商用バンなどと比べるとアウトドアなどでの車中泊ではちょっと不便。

ジムニー専用ルーフテント・キャノティエJ3
ジムニーでの車中泊が快適になる専用ルーフテント

そんなジムニーの屋根に設置することで、快適な車中泊仕様にできるアイテムのひとつ、ルーフテント。ジムニー専門ショップ「ジムニー秘密基地」を展開するマカド(静岡県御殿場市)では、ジムニー/ジムニーシエラ専用のルーフテント「キャノティエJ3」を発売しました。

企画、設計・デザインには、レーシングカーデザイナーとして有名な由良拓也氏率いる「ムーンクラフト」が担当。従来からある汎用品と比べ、車両とのマッチングが抜群なことで、ジムニーの魅力である悪路走行も可能。また、軽量なFRA素材を使うなどで、設営や収納も簡単という優れモノです。

●ジムニーのルーフ形状にベストマッチ

ジムニー/ジムニーシエラ専用に開発された新型ルーフテントがキャノティエJ3です。主な特徴は、まず、ジムニーのルーフ形状を三次元スキャナーで計測し、ピタリと装着できるように設計されていること。

ジムニー専用ルーフテント・キャノティエJ3
テント収納時のマッチングも抜群

ジムニーに装着できるルーフテントには、従来から汎用品も数多くありますが、マカドによると「高速走行時の風切り音が気になったり、装着時の重心が高くなること」が問題点だったといいます。

それらを解消するために、車体とベストマッチするデザインや形状としたことで、ジムニー本来のオフロード能力をいかんなく発揮することも可能だといいます。

また、テントの展開には、油圧ダンパーとリンケージ機構が採用されていることで、ドライバーが1人でも簡単に作業することができるというのも魅力。力仕事にあまり自信がない女子キャンパーでも、楽に設営や収納ができます。

●身長180cmでも足を延ばして橫になれる

本体は、FRA製を採用。ガラス繊維強化アクリル樹脂とも呼ばれるFRAは、表面層をアクリル樹脂、裏面を繊維強化プラスチック(FRP)で補強した複合材のこと。軽量かつ耐候性や耐久性に優れていると共に、美しい光沢を持つことで、見た目がきれいなことも特徴です。

ジムニー専用ルーフテント・キャノティエJ3
テント内部

また、テント生地には、ウェットスーツにも使用されるネオプレーン生地を採用することで、遮光性、保温性を確保。さらに、就寝位置が高いことで、周辺キャンパーの動きや野生動物の被害を受けにくく、ぐっすりとした就寝を可能とします。

展開したときのサイズは長さ2100mm×幅1120mm×高さ970mmと広々。ジムニーは3ドアという構造上、天井の前後長が短いのですが、テント後端部を折りたたみ式にし、展開するときに広げる方式を採用することで、身長180cmの人でも足を延ばして橫になれる就寝スペースを実現しています。

ジムニー専用ルーフテント・キャノティエJ3
テント後端部は折りたたみ式

価格(税込)は、取り付け費込みで77万円(静岡県御殿場市にあるカマド自動車での取付が必須)。付属品には、伸縮式ハシゴ、フロアシート、ウレタンマット、各々専用ケースも付いてきます。

(文:平塚直樹

【関連リンク】

キャノティエ公式ホームページ
https://www.k-m-d.co.jp/news/detail.html?p=4099

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
続きを見る
閉じる