■前輪駆動プラットフォーム「FAAR」の進化版を採用、最大330psか
先日MINI「クロスオーバー」(海外名:カントリーマン)の次期型プロトタイプを捉えましたが、カモフラージュが異なる新たなプロトタイプを発見しました。
捉えたプロトタイプのフロントエンドには、MINIの象徴である円形ではない、新設計されたヘッドライトを装備しているように見え、ワイドなグリルと下部エアインテークも確認できます。
注目は赤いブレーキキャリパーでバックアップされた強固なブレーキで、後部には際立つリアスポイラーを装着、バンパーにはクワッドエキゾーストパイプをインストールしていることから、高性能「JCW」(ジョン・クーパー・ワークス)バージョンである可能性が高いです。
現行型JCWクロスオーバーは2017年にデビュー、専用にチューンされた直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボを搭載。2020年に登場した改良型では最高出力306psにまで向上していますが、さらなる進化を見せるでしょう。
キャビン内のダッシュボード中央には、現行型とは異なる突き出た巨大なフローティング・ラウンドスクリーンを配置。円形のタッチスクリーンは、小さなデジタル・インストルメントクラスターと、ヘッドアップディスプレイを操作します。
MINIクロスオーバー次期型は、BMW『2シリーズ アクティブツアラー』でデビューした前輪駆動プラットフォーム「FAAR」の進化版を採用。BMW「X1」「X2」第2世代と兄弟となり、ICE(内燃機関)をはじめPHEV、およびBEVのパワートレインに対応します。
全長は200mm(7.5~8.0インチ)延長され、4.5m(177インチ)まで拡大、MINI史上最大のボディサイズとなります。
クロスオーバー次期型のパワートレインは、BMW「X1」と共有する2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載する可能性があり、この場合最高出力244ps・最大トルク400Nmを発揮します。一方JCWバージョンでは、最高出力は330psとも噂されています。
また新しい「FAAR」プラットフォームを採用するということでフルエレクトリックバージョンも登場、BMW「iX1」のユニットを利用するとみられ、64.7kWhのバッテリーパックを積み、デュアルモーターの全輪駆動システムを搭載すると予想されます。
MINIクロスオーバー次期型のワールドプレミアは、2023年内となりそうです。