■前輪駆動プラットフォーム「FAAR」の進化版を採用、BMW「X1」と兄弟モデルに
BMWが2001年から販売するMINIブランドは、現在「クロスオーバー」(海外名:カントリーマン)次期型を開発中ですが、その市販型となる最新プロトタイプをカメラが捉えました。
「MINI クロスオーバー」をルーツとする初代MINIクロスオーバーは、2010年に登場、第2世代となる現行型は2017年から販売されており、これが6年振りのフルモデルチェンジとなります。
捉えたプロトタイプは、これまでで最もカモフラージュが削ぎ落とされ、水平基調のシャープなLEDデイタイムランニングライトを備える市販型ヘッドライトを初めて装備。幅の広いグリルと下部エアインテークも露出しています。
側面ではスラブサイド(平たく長い)に見える流線型のボディワーク、フラッシュマウントドアハンドル、分厚く見えるCピラーが確認できます。
リアエンドでは、円形クワッドエキゾーストパイプをインストールし、大型化されたルーフスポイラーを装着。ピクセルスタイルのLEDテールライトもプロダクションコンポーネントと思われます。
キャビン内のダッシュボード中央には、現行型とは異なる突き出た巨大なフローティング・ラウンドスクリーンを配置。円形のタッチスクリーンは、小さなデジタル・インストルメントクラスターと、ヘッドアップディスプレイを操作します。その下には、いくつかのボタンとトグルスイッチ、右側には現行モデルの縦型と異なる水平基調のレジスターが配置されています。
MINIクロスオーバー次期型は、BMW「2シリーズ アクティブツアラー」でデビューした前輪駆動プラットフォーム「FAAR」の進化版を採用。BMW「X1」「X2」第2世代と兄弟となります。ICE(内燃機関)をはじめ、PHEV、およびBEVのパワートレインに対応します。
全長は200mm(7.5~8.0インチ)延長され、4.5m(177インチ)まで拡大、MINI史上最大のボディサイズとなります。
気になるパワートレインですが、1.5リットル直列3気筒ガソリンターボエンジン、最高出力244ps・最大トルク400Nmを発揮する2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは有力ですが、クーペの「エースマン」がフルエレクトリックでデビューするため、次期型ではプラグインハイブリッドが廃止される可能性があるといいます。
MINIクロスオーバー次期型のワールドプレミアは、2023年内と予想されています。