■内部ではインフォテインメントシステムをタブレットスタイルへ新設計
フォルクスワーゲン(VW)が現在開発を進めている、大人気クロスオーバーSUV「ティグアン」次期型プロトタイプが、初めてウィンターテストに出現しました。
同ブランドでは現在、電動化に特化した「ID」ファミリーを加速させていますが、内燃エンジンSUVは依然としてVWラインアップの需要な役割を担っています。2020年には600万台を突破し、VWで最も人気のあるSUVであるだけでなく、世界市場においてベストセラーモデルでもあります。
第2世代となる現行型は「MQB」プラットフォームを採用し2015年に登場。2020年にプラグインハイブリッド(PHEV)「eハイブリッド」の追加を伴う大幅改良がなされていますが、いよいよ第3世代へバトンタッチされます。
スカンジナビアで捉えた最新プロトタイプのフロントエンドは、グリルやヘッドライトにはステッカーを貼り、厳重にデザインを隠していますが、実際のグリルの開口部はもっと狭くなると予想されます。側面では、水平のキャラクターライン、際立つフェンダーが見てとれます。
キャビン内では、インダッシュインフォテインメントシステムをタブレットスタイルへ新設計。ID.4 に現在取り付けられているものよりも大きく、より正方形の画面になります。
プラットフォームにはEV向けの「MEB」ではなく、「MQB Evo」の進化系を採用。ボディの拡大が予想されており、ロングホイールベースの「オールスペース」と統合される可能性があります。
パワートレインは、2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ、1.5リットル直列4気筒ガソリンターボ+マイルドハイブリッドなどをラインアップ、前輪駆動と全輪駆動の両方のトランスミッション オプションを提供します。
ティグアン次期型のワールドプレミアは、2023年内と予想されており、中国専売の「ティグアンクーペ」の他国導入も噂されています。