■ステアリングホイールのハブに非常にコンパクトなディスプレイ搭載か
ポルシェは現在、エントリークロスオーバーSUV「マカン」次期型EVバージョンを開発中ですが、その最新プロトタイプを捉えるとともに、インテリアを初めて鮮明に撮影しました
開いた窓から撮影したインテリア画像は、助手席側からのキャビン内の様子。ドライバーと助手席の間にはインフォテイメントスクリーンを配置、ステアリングホイールの後ろにはフルデジタルインストルメントクラスターが確認できます。
一方、窓が閉じたまま撮影されたショットでは、ダッシュボードのカモフラージュ用ファブリックが取られ、半円のインストルメントクラスター上部の輪郭が見えるほか、ポルシェのスポーツクロノパッケージに装備されたアナログ時計が確認できます。
注目は、インストルメントクラスターの前方、ステアリングホイールのハブのすぐ上に位置する突起物です。はっきりとはわかりませんが、非常にコンパクトなディスプレイの可能性があります。
残念ながら何が表示されているかはわかりませんが、充電状態のゲージから、高度な運転支援機能のための、ドライバーとの新しい形式のコミュニケーションまで想像力を掻き立てられます。
市販型では、アウディと共同開発する「PPE」プラットフォームを採用、100kWhのバッテリーパックに対応するように開発されており、使用可能容量は96~98kWhで、270kW以上の急速充電に対応します。
また、デュアルモーターのセットアップにより、最高出力は603ps・最大トルクは1,000Nmを発揮するとみられるほか、後輪駆動となるシングルモーターバージョンも計画されています。
マカンEVの重量はまだ確認されていませんが、同ブランドではリアアクスルに52%のスポーティな「リアバイアス・ディストリビューション」を提供すると述べており、トラクションが向上するとみられます。
マカンEVのワールドプレミアは、VWグループのソフトウェアチームのトラブルにより遅れが出ており、2024年内となりそうです。
また、ガソリン燃料バージョンは、ポルシェがPPEベースの電気モデルを独占的に提供する前に、数年間販売される予定となっています。