市販型デュアルLEDが鮮明に!アウディ「A6」がフルエレクトリックに進化

■上部LEDはデイタイムランニングライトとターンシグナルとして機能

アウディは現在、新型エレクトリックサルーン「A6 e-tron」を開発中ですが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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アウディ A6 e-tron 市販型プロトタイプ スパイショット

A6 e-tronはその名が示す通り、主力モデル「A6」のフルエレクトリックバージョンです。

2022ー2023ウィンターテストがスタートし、多くの自動車メーカーは現在、ヨーロッパ北部に開発チームを送り込みはじめています。特にエネルギー源の性質上、特別な注意が必要なエレクトリックモデルにとって必要不可欠といえるでしょう。

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アウディ A6 e-tron 市販型プロトタイプ スパイショット

豪雪のスカンジナビアで捉えた最新プロトタイプは、4つのコーナーに初めてプロダクションライトが装着されています。

フロントエンドには現在流行となっている上下2段のスプリットヘッドライトを装備、上部セクションはLEDデイタイムランニングライトとターンシグナルとして機能し、下部セクションはメインビームになっているはずです。また、中央には閉鎖されたグリルがあり、下部バンパーには台形の小さなグリルが確認できます。

リアエンドでは、はじめて生産仕様のLEDテールライトが組み込まれており、昨年コンセプトでプレビューされたのと同じ、セグメント化されたデザインが見てとれます。

一方側面では、コンセプトとは異なり、プロトタイプは従来のドアハンドルとミラーを使用しています。しかし、アウディはすでに他の車両にカメラベースのミラーを提供しているため、その技術は量産車のハイグレードモデルに設定される可能性もあるでしょう。

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アウディ A6 e-tron 市販型プロトタイプ スパイショット

ボディスタイルはテスラ「モデル3」を強く彷彿させますが、A6 e-tron はわずかに大きくなるようです。ライバルのメルセデス・ベンツは、電動中型プレミアムセダン市場において、「EQE」を大きく変えましたが、アウディとBMWは独自の3ボックスEVを準備しているようです。

市販型では、ポルシェと共同開発したPPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)アーキテクチャを採用、最大350kWの充電速度を可能にする800Vテクノロジーを特徴とするこのプラットフォームは、エアサスペンション、全輪操舵、トルクベクタリングもサポートします。ただし、ベースモデルに採用されるかは不明です。

スペックですが、ハイグレードモデルでは、コンセプトと同レベルの最高出力476ps・最大トルク800Nmを発揮するデュアルモーターの搭載が予想されています。この場合、停止状態から4.0秒未満で時速62マイル(時速100km/h)に達することができることになります。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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