■マカン次期型EVの市場投入は2024年にリスケ
ポルシェが現在開発を進める、エントリークロスオーバーSUV「マカン」次期型EVの予想CGが制作されました。
ポルシェは電動マカン次期型に関して2019年2月に最初に言及し、約1年後の2022年末までに生産を開始すると発表しました。しかし、ソフトウェアの問題から遅れが生じており、EVマカンの市場投入が2024年にリスケジュールされたようです。
プロトタイプでは後部にアクティブスポイラーを装備、ダミーのエキゾーストパイプを配置、テールゲートには幅の広いライトバーが隠れているはずです。
予想CGのフロントエンドでは、洗練された新設計の4点LEDヘッドライトが装備、大型コーナーエアインテークなどにより、先代よりアグレッシブな印象を与えています。
側面では、ボディと同一平面にあるドアハンドルではなく、伝統的なドアハンドルが装備されています。
2024年に登場するマカンEVは、アウディと共に設計している「PPE」プラットフォームを採用。100kWhのバッテリーパックに対応するように開発されており、使用可能容量は96~98kWhで、270kW以上の急速充電に対応します。また800Vの電気アーキテクチャのおかげで、バッテリーは5%から80%までを約25分で充電されます。
ベースモデルの最高出力は603ps、最大トルクは1,000Nmを発揮するとみられ、「パフォーマンス リア アクスル」のおかげで、「セグメントで最もスポーティなモデル」と伝えられています。
後部の電気モーターは、911の水平対向6気筒エンジンの配置を踏襲するために、車軸の後ろに取り付けられます。これにより、フロント48%、リア52%の重量配分が可能になり、トラクションが向上するといわれています。
そのほか市販型では、不等長コントロールアーム・フロントサスペンションの採用、マルチリンク・リアセットアップ、および最大22インチホイールの提供が確定しています。また快適性と効率を向上させる2バルブダンパーを装備、リアに取り付けられた電子ロック式ディファレンシャルとともに、最大5度の後輪操舵が確認されています。
さらには、ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント(PASM)システムでは、スチールサスペンションとエアサスペンションの両方が提供されるでしょう。
マカンEVのワールドプレミアは2024年内で、ガソリン燃料バージョンは、ポルシェがPPEベースの電気モデルを独占的に提供する前に、数年間販売される予定となっています。