■ポルシェ3番目のEVモデルであり、同ブランド初の2シーターEVに
ポルシェが2024年に発売を目指している次世代型「718ボクスター」のプロトタイプをカメラが初めて捉えました。
初代ボクスターは「968」後継モデルとして1996年に誕生。2016年に登場した現行型では、車名を「718ボクスター」と変更して販売されています。
現在は2.0リットルと2.5リットルの水平対向4気筒ターボエンジンを搭載、それぞれ最高出力300ps、350psを発揮します(GTSを除く)。
2022年3月には、同社会長を務めるオリバー・ブルーメ氏が「現在電気モデルの強化を目指しており、2020年代半ばまでに、ミッドエンジンの718スポーツカーを完全電気式のみで提供したいと考えています」と語っています。それが実現すれば、次世代型ボクスターは「タイカン」「マカンEV」に続くポルシェ3番目のEVモデルになるとともに、同ブランド初の2シーターEVになります。
望遠で捉えたプロトタイプはダミーコンポーネントで武装されており、まだディテールは隠されています。1つ言えることは、次世代型でもミッドシップのプロポーションが維持されるとともに「ミッションRコンセプト」のスタイリングが大きく反映されるということです。
フロントエンドではダイナミックなエアインテークに水平バーが配置され、その後ろが閉じられている様子がうかがえるほか、後輪前に配置されるお馴染みのサイドエアインテークも閉じられています。
それでもまだこのプロトタイプがEVであることを疑うなら、後部を見るといいでしょう。中央の排気口は明らかにダミーで、他に識別可能なパイプは見当たりません。
コードネーム「983」と呼ばれる次世代型では、アウディと共同開発の「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック」(PPE)アーキテクチャが採用される可能性が高く、ボクスター/ケイマンでは初めて、ホットモデルに全輪駆動用のデュアルモーターオプションが提供される予定です。
市販型のパワートレインは不明ですが、ミッションRコンセプトではフロントとリアのモーターが連携して 1,088 馬力 (800 キロワット) 以上を発揮しており、同レベルのスペックも期待していいでしょう。
次世代型718ボクスター/ケイマンのワールドプレミアは、最速で2023年後半、遅れれば2024年内と予想されます。