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■クルーザーモデルのレブル500がベース
ホンダは、イタリアのミラノで開催されているEICMA2022(通称ミラノショー、2022年11月8〜13日)で、新型のスクランブラーモデル「CL500」を発表しました。
ホンダの「CL」といえば、1960年代や1970年代に、大きな人気を博したオン・オフ両用のスクランブラーモデルの人気シリーズです。
その名称を復活させた新型は、500ccのクルーザーモデル「レブル500」をベースに、アップタイプのマフラーや、ブロックパターンイメージのタイヤなどを採用。
しかもこのモデル、日本仕様が発売されると共に、250cc版も存在。ストリートなどをスタイリッシュに走りたいライダーには、注目のモデルだといえます。
●1962年から続く伝説のシリーズ
ホンダのCLシリーズは、1962年に登場した「ドリームCL72スクランブラー」をはじめ、450ccや250cc、125ccや50ccなど、さまざまな排気量のモデルが発売されたホンダ伝統のスクランブラーモデルです。
ちなみに、スクランブラーとは、1960年代などに登場したオンロードモデルをベースに悪路走破性を高めたマシンのこと。アップタイプのマフラー採用やサスペンションのストローク量アップなどにより、オフロードでの安定性や俊敏な走りを実現していることが特徴です。
●471cc・直列2気筒エンジンを搭載
新型のCL500は、そうしたホンダの名車CLシリーズが持つレトロな雰囲気を醸し出しながら、モダンなイメージも兼備したスクランブラースタイルのモデルです。
エンジンにはレブル500と同様の471cc・直列2気筒エンジンを搭載。最高出力34.3kW(46.6ps)、最大トル43.4Nm(4.42kgf-m)を発揮します。
また、CL500専用のECU設定や、ショートに設定した最終ギア比などにより、1速から6速までシャープでレスポンスの高い加速を実現します。
フレームには、CLシリーズの力強いスタイリングを表現するために、シンプルで力強いパイプワークとループ形状の後端を採用。
また、フレーム全体の剛性や重量バランスを最適化し、共振を軽減する事で高い走行安定性も実現します。
サスペンションには、フロントに41mmテレスコピックフォーク、リヤにはプリロード調整可能なショックアブソーバーを装着。
標準装備したフロント19インチ、リヤ17インチのブロックパターンイメージのタイヤが、ワイルドなスタイルと、オフロードでの走破性の高さに貢献します。
なお、このモデルは、前述の通り、日本でも発売される予定。加えて、兄弟車として250cc版の「CL250」も登場するといいます。
発売時期などはまだ未発表ですが、街乗りからツーリング、ちょっとしたダート走行まで、幅広く楽しめる注目モデルだといえるでしょう。
(文:平塚直樹)