■フロントのメッシュの奥には、はるかに大きなエアインテーク装備
ヒョンデは現在、EVハッチバック「アイオニック5」に設定されるハードコアモデル「アイオニック5 N」を開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
これまでのプロトタイプとの大きな違いは、これがプロダクションボディであることでしょう。
ボディの多くをクラッディングで隠していますが、市販型コンポーネントのヘッドライトを初めて装着。フロントのメッシュの奥には、ベースモデルと比較してはるかに大きなエアインテークが確認できます。他の「N」モデル同様に、真っ赤なスプリッターも隠されているはずです。
側面ではワイド化されたサイドスカートを装備。足回りには5対のデュアルスポークを備えたブラック仕上げのホイールを装着。
フロントブレーキキャリパーはシルバー、リアブレーキキャリパーはレッドであることが確認できます。後部では、わずかに大型化されたルーフスポイラー、際立つディフューザーを備えた新設計のバンパーが装備されます。
ヒョンデのエグゼクティブ・テクニカル・アドバイザーであるアルバート・ビアマン氏は最近、アイオニック5 Nに関していくつかのヒントを提供しました。
彼は、パワートレインの出力を最終決定していないと述べましたが、その数値は580psから620ps(427キロワットから456kW)の間であるといい、バッテリーの容量は77.4キロワット時と示唆しています。
おそらく、パワートレインはキアのスポーティEV「EV6GT」から流用され、最高出力585ps・最大トルク740Nmを発揮。また0-100km/h加速は3.5秒、77.4kWhのバッテリーパックにより、1回の充電で252マイル(405km)走行できる強力なパフォーマンスと予想しています。
「アイオニック5 N」のワールドプレミアは数ヵ月以内と見られます。日本市場導入は未定ですが、国内で発売されれば高性能モデルを持たないトヨタ「bZ4x」や、日産「アリア」などの国産EVにとって驚異となるに違いありません。