150馬力のホットハッチに。フィアット500EVに高性能「アバルト」設定へ

■アルミニウム製スプリッターを追加、給気口もよりアグレッシブに

フィアットは今年初め、2023年までに全ラインナップをフルエレクトリック化することを発表しましたが、主力「500」の最強バージョン「500 Abarth」(500アバルト)のEVプロトタイプを、カメラが初めて捉えました。

フィアット500e_003
フィアット500e アバルト 市販型プロトタイプ スパイショット

フルエレクトリックの「500e」は、2020年に登場していますが、これが初のパフォーマンスモデルになると同時に、ブランドにとって内燃エンジンを失う最初のモデルの1つとなります。

フィアット500e_006
フィアット500e アバルト 市販型プロトタイプ スパイショット

捉えたプロトタイプは、分厚いカモフラージュをまとっていますが、ベースモデルの500eと比較するといくつかのスタイリング変更が見てとれます。

フロントエンドは吸気口などがよりアグレッシブになり、バンパーにはフェイクインテークと、アルミニウム製スプリッターを追加。

グリルに配置される特徴的な「500」のバッジが、「Abarth」の文字に変更される予定です。またサイドシルを延長し、足回りでは、大径アルミホイールを装着しています。

リアエンドでは、よりスポーティに新設計されたディフューザー付きバンパー、さらに大型化されたリアスポイラーが装備されていることがわかります。

ボディはワイド化されていないようですが、シャシーを改良。ブレーキを強化し、サスペンションのセットアップをより硬く設定することにより、ハンドリングが向上すると思われます。

そして最も重要なアップグレードは、より大きな42kWhのバッテリーパックを搭載する可能性があることでしょう。ベースの500では、最高出力117ps・最大トルク220Nmを発揮、最高速度は150km/h(電子制御)ですが、同ブランドCEOのオリバー・フランソワ氏は、すでにパフォーマンスのアップグレードを示唆しており、アバルトEVではそれらの数値が大幅に向上、150ps以上も期待できると噂されています。

500アバルトEVは、2023年前半のワールドプレミアが期待できそうです。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる