3列シートSUVのマツダCX-8が、乗り心地を向上させてロングドライブの快適性をアップ

■2年ぶりの改良により上質感を増したエクステリア

2017年に発売されたマツダCX-8は、3列シートのクロスオーバーSUVとして独自の地位を築いています。そのCX-8が、2年ぶりの商品改良を2022年11月2日(水)に受けました。同日より受注をスタートし、発売予定は12月下旬となっています。なお、納期は3ヵ月から4ヵ月が目処だそう。

マツダCX-8
マイナーチェンジで追加された特別仕様車「Grand Journey(グランドジャーニー)」

改良型CX-8は、最新の「魂動デザイン」をはじめ、よりスタイリッシュなエクステリアに刷新されています。

フロントマスクには、シャープでモダンな印象の「ブロックメッシュパターン」が採用されました。バンパーの立体と連続感をもたせた仕立てにより、上級SUVらしい力強さと上質さが表現されています。

リヤまわりも刷新されています。バンパーとランプのコーナーが拡大され、ワイド感が強調されると共に安定感を醸し出しています。さらに、最新のランプシグネチャーとソリッドなメッキシグネチャーとのコーディネートにより、美しさが際立つ雰囲気に仕上がっています。

●特別仕様車「Grand Journey」「Exclusive Mode」を設定し、新グレードの「Sports Appearance」も用意

人気の特別仕様車も引き続き設定されています。「Grand Journey(グランドジャーニー)」は、上質さをキープしながら、アウトドアも似合う仕様。

マツダCX-8
新グレードの「Sports Appearance」

さらに、新グレードとして、CX-5でも人気の「Sports Appearance(スポーツアピアランス)」が追加され、精悍でスポーティなアクセントが与えられています。

また、CX-8で人気の「Exclusive Mode(エクスクルーシブモード)」は、美しさや作り込みを徹底追求することで高級感が高められた特別仕様など、各モデルでテイストが大きく異なる3つの世界観が表現されています。

ボディカラーでは、CX-60にも採用されている「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」が追加されています。同カラーは、マツダ独自の塗装技術「匠塗TAKUMINURI」により実現しています。

●2&3列目の乗り心地を改善

走りの質感も磨かれています。「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」の考え方が適用されたのをはじめ、CX-60から始まる新世代ラージ商品群で導入された技術を採用し、サスペンションやシートの進化が盛り込まれています。

具体的には、マツダらしい人馬一体感を高める「MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT(Mi-DRIVE)」のアップデートにより、「NORMAL」と「SPORT」に加え、新たに「OFF-ROAD」モードが特別仕様車の「グランドジャーニー」に設定されています。

マツダCX-8
新グレードの「Sports Appearance」」

さらに、「SKYACTIV-G 2.5T」のパワートレーンの熟成も進んでいます。分厚い低速トルクを微細にコントロールできるように、アクセルペダルの操作力を最適化。素早いアクセル操作に対し、ドライバーが欲しいと感じる加速力を瞬時に発揮できるように、AT変速タイミングとロックアップの制御が変更されています。

足まわりでは、スプリングとダンパー特性が見直されています。サスペンションのバネレートを変更することで、よりソフトな乗り味を実現。段差やうねりのある路面などでの揺れを軽減させたことで、疲れやクルマ酔いも低減できたそう。加えて、狙ったラインを自在にトレースできるようにコントロール性を向上したとしています。

前席シートも改良されています。骨盤を立たせて着座姿勢を安定させるよう、シートクッションやバネを改良した結果、コーナリング中などでの乗員上体の安定性が高められたそうです。開発にあたっては、特に2列目と3列目の乗り心地を向上させることで、ロングドライブなどでの快適性を高めたと主張しています。

また、安全性の向上もトピックス。「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」も進化しており、グレアフリー(防眩)ハイビームLEDが12分割から20分割になったことで視認性を向上するとともに、ドライバーの危険認知をサポート。くわえて、「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)」も採用。追従走行機能とステアリングアシスト機能により、高速道路や自動車専用道路の渋滞時における運転疲労の軽減に寄与します。

マツダCX-8
CX-8で以前から人気の「Exclusive Mode」

そのほか、「Apple CarPlay」にワイヤレス接続機能を追加するとともに、USB Type-C端子の採用により利便性の向上も図っています。

ハリアー、ランクル、プラドなどと比較検討されることが多いというマツダCX-8。さらに、マツダではCX-8、CX-5、他メーカーからはミニバンからの買い替えが多いというCX-8。同社の狙いどおり、ミニバン以外の多人数モデルとして支持を集めてきたそう。

今回のマイナーチェンジにより、CX-8の魅力はさらに磨き込まれ、3列シートSUVの中で独自の存在感を発揮していきそうです。

●CX-8車両本体価格帯:299万4200円~505万8900円

「25S GrandJourney」:399万9600円(4WD・AT)
「XD GrandJourney」:438万2400円(4WD・AT)
「25S Sports Appearance」:403万2600円(2WD・AT) 、426万9100円(4WD・AT)
「XD Sports Appearance」:441万5400円(2WD・AT)、465万1900(4WD・AT)
「25S Exclusive Mode(6人乗り)」:443万9600円(2WD・AT)、467万6100円(4WD・AT)
「25S Exclusive Mode(7人乗り)」:427万4600円(2WD・AT)、451万1100円(4WD・AT)
「25T Exclusive Mode(6人乗り)」:482万2400円(2WD・AT)、505万8900(4WD・AT)
「XD Exclusive Mode(6人乗り)」:482万2400円(2WD・AT)、505万8900円(4WD・AT)
「XD Exclusive Mode (7人乗り)」:465万7400円(2WD・AT)、489万3900円(4WD・AT)

塚田 勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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