■農業の世界でも活躍するドローン
ガジェット好きの私。ドローンも流行りにのって数年前に購入しました。面白い写真が撮れたらいいな、という安易な気持ちでカメラ付きの小さなものを。
結果、その魅力にすっかりハマってしまい、ドローン関連のニュースは欠かさずチェックしています。「おお、こんな新製品が出たのか」「へえ、こういう使い方もあるんだ」 毎夜ネットサーフィンが止まりません。
先日、偶然辿り着き、思わず見入ってしまったのがヤマハ発動機のムービーです。「父と娘と、農業と」のタイトルがつけられた3分強の動画は、父が守ってきた水田を、ドローンを使った新しい農法で娘が受け継いでいくという実話をまとめたもの。
●田植え作業をドローンが代行?!
動画の主人公は静岡県の浜名湖そばで農園を営む加茂文俊・裕津季親子。
自分たちの代で農業をやめる──父の言葉を聞いて、「もったいない。じゃあ自分でやろうかな」と裕津季さんが考えたのは高校3年生の頃。その後、裕津季さんは進学先の大学で、農業用ドローンやヘリコプターを知ることに。そこから、ドローンを使った親子の挑戦が始まります。
娘が継ぐのなら、少しでも労働の負荷を減らしてやりたい。そう考えた文俊さんは、ドローンを使って「水稲直播」に乗り出します。「水稲直播」は、田植えを省き、直接水田に種もみを撒く農法のこと。これなら、人が田んぼに入る作業は、春先の代かき(田んぼの準備)と秋の稲刈りの2回で済むようになります。
鏡みたいに周りの緑を映しだす水田のかたわらで、親子ふたりがリモコンを覗き込みならドローンを飛ばしていくシーンは必見です。絵画のようでもあり、ジブリ映画のようでもあり、プロジェクトXのワンシーンのようでもあり。
それともうひとつ、エンディングに出てくる、新米で握ったおむすびの美味しそうなことといったら……! 深夜の視聴は要注意です。
コロナ禍に、住まいを郊外へ移したり、2拠点生活をスタートする知人が周りに続出しているいま、こういうムービーを見ていると「それもアリだなあ」という気分になってしまいます。
自然とは縁遠い下町育ち、しかも生粋のインドア派の自分でも、ハイテクの助けを借りればなんとかなるのでは?というのは安直な考えでしょうか。
でも、とにかく小さな一歩から始めてみたい。まずはドローンのライセンスを取りにいってみよう!と思い立った私なのであります。
(三代やよい)
【関連リンク】
SDGsムービー Field-Born(フィールドボーン)Vol. 5 「父と娘と、農業と」https://global.yamaha-motor.com/jp/stories/field-born/005/
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