ヤマハ発動機の電動バイク「E01」を約3か月リース契約で利用できる第2期実証実験が開始へ

■月額2万円で電動バイクの実証実験に参加できる

2022年10月21日(金)、ヤマハ発動機は実証実験用電動スクーター「E01(イーゼロワン)」を使った第2期実証実験を行うと発表しました。

「E01」は原付二種クラスの電動バイクで、一般販売はされずに実証実験という形で、リースなどを中心に、今後の電動化の波に備えた情報収集を行う目的で導入されています。

ヤマハ発動機 E01
原付二種クラスEVのE01

2回目となる実証実験は、北海道を除く日本各地で行われます。利用期間は、2023年2月の車両受け取りから3カ月間。取次窓口は、ヤマハスポーツバイク専門店「YSP」になります。

なお、YSP青森、YSP八戸、YSP福島、YSP長野中央、YSP富山の5店舗で貸出を希望される人には、降雪が考慮され、最長で2023年3月31日(金)まで車両の受取が延期可能になります。

実証実験は、第1期(7月から3か月間)実施の際には、募集台数100台に対して25倍を超える応募があったそうで、同社はさらに、多くの人に「E01」を体感してもらう必要性があると判断して今回に至ったとのこと。

ヤマハ発動機 E01
高回転型空冷永久磁石埋込型同期モーター

夏場とは異なる季節で、多様なシーンで利用してもらうことで、原付二種クラスEVが市場に受け入れられるかをより深く探ることを目的に行われます。なお、第2期終了後もE01を使った実証実験が予定されています。

ヤマハ発動機 E01
駆動伝達系にベルトドライブを採用する

「E01」は、原付二種クラススクーターとしての実用性が追求されたモデルで、都市間の移動に適した走行性能を備えているそう。

同社は、「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」において、2050年までに「スコープ3(主に製品使用時など)」におけるCO2排出量を2010年比で90%削減する目標を掲げています。今回の実証実験は、この目標達成に向けて取り組まれる活動の一環になります。

<実証実験の概要>
●受取期間:2023年2月1日(水)~2月28日(火)
●利用期間:車両受取日から3カ月間
※YSP青森、YSP八戸、YSP福島、YSP長野中央、YSP富山の5店舗で貸出を希望される人は、最長で2023年3月31日(金)まで車両の受取が延期可能
●車両:E01(イーゼロワン)
●実施エリア:北海道を除く全国各地
●貸出窓口 : 全国のYSP(ヤマハスポーツバイク専門店)
※YSP札幌西、YSP旭川、YSP帯広は貸出対象外
●リース台数:100台
●リース料:月額2万円(税込)

<E01の概要>
●乗車定員:2名
●必要免許:小型限定普通二輪免許(AT限定含む)以上
●サイズ:全長1930mm×全幅740mm×全高1230mm
●シート高:755mm
●重量:158kg(バッテリー装着)
●定格出力:0.98kW
●最高出力:8.1kW/5000r/min
●最大トルク:30Nm/1950r/min
●原動機種類:交流同期電動機
●バッテリー種類/型式:リチウムイオン電池/ESB5
●1充電走行距離:104km(60km/h定地走行テスト値)
●充電時間:約1時間(急速充電)/約5時間(普通充電)/約14時間(ポータブル充電)
※残量0%→90%の充電時間。バッテリー保護のため、残量90%で充電が停止します

(塚田勝弘)

【関連リンク】

実証実験の詳細および応募ホームページ
https://e01lease.yamaha-motor.co.jp/top

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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