■XC90の後を継ぐ電動SUV
ボルボは現在開発を進める新型のエレクトリック・クロスオーバーSUV、「EX90」の内装の一部を先行公開しました。
「EX90」は、フラッグシップクロスオーバーSUV「XC90」の後継モデルとして開発しているとみられ、「コンセプト・リチャージ」の市販型となるフルサイズSUV「EX100」(仮称)の下に位置するモデルと思われます。
●持続可能性を強く意識した北欧的インテリア
開発にあたり、ボルボのデザイナーは「今日の世界でラグジュアリーとは何を意味するのか」という問題に取り組んだといいます。そしてその答えについて、「ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニの高性能モデルにわずかな価格で追いつき、打ち負かすことができる世界であり、馬力や加速などの古い指標は、充電時間と航続距離によって一掃されました」とコメントしています。
市販型では、ペットボトルや松脂などのリサイクル素材から作られたノルディコという新素材を採用するほか、FSC(森林管理協議会)認定の木製パネルも備えます。さらに、厳格な動物福祉と環境基準を見据えたシート仕上げ用のウールブレンドを調達し、約50kg(110ポンド)の再生プラスチックと、バイオベースの材料が採用されているといいます。
またインテリアの装飾や内装には、ボディカラーに合わせて7種類の「ルーム」を提供するといい、それぞれのスタイルは、スカンジナビアのライフスタイルと、自然との関係からインスピレーションを得ていると語っています。
安全システムでは、高度なLiDARシステムと16個の超音波センサー、8台のカメラ、5台のレーダーを使用して環境を監視。これは、現在利用可能な最も先進的なシステムの1つであり、時速120km/h(75mph)で移動しながら、120m(394フィート)離れた道路上のタイヤや、250m(820フィート)離れた歩行者など、反射しないアイテムを検出することも可能だということです。
EX90のワールドプレミアは、11月9日に決定しています。