■次世代Eクラスもワゴンをラインナップか
メルセデス・ベンツは現在、欧州Eセグメント「Eクラス」の次期型を開発していますが、その派生ワゴンとなる「Eクラス ステーションワゴン」市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
次世代のメルセデス・ベンツEクラス(コードネーム W124)最初のプロトタイプを捉えたのは、2021年12月。その後もセダンの実験車は何度も目撃してきましたが、ステーションワゴン開発車両はこれが初めてで、次世代にも継承されることが確実となりました。
●リアウインドウは現行型より傾斜がつき、よりアグレッシブに
捉えたプロトタイプは、セダン同様にフルカモフラージュがほどこされており、ディテールは不明です。
フロントエンドはセダンと同じように見え、グリルに2本のバーがあることからAMGバージョンではないことがわかります。また、ヘッドライトの上部に沿ってLEDデイタイムランニングライトが走っているほか、下部には湾曲したセクションを配置、おそらくターンシグナルランプと思われます。
ワゴン独自のデザイン変更ポイントはBピラー以降です。セダンではルーフがトランクへ向かって下がっていきますが、ワゴンでは水平に伸び続けています。
リアウインドウは現行型より角度がついており、よりアグレッシブなスタイルが予想されます。またテールのデザインが新設計されたことにより、トランクルームが拡大、より実用的になると思われます。
キャビン内は、最新の技術を備えた新しいSクラス風のレイアウトが予想されており、フルLEDグラフィックスを備えたより近代的な照明システムをはじめ、標準で11.9インチディスプレイ、オプションではSクラスの12.9インチOLEDが提供されます。
EVのみの時代が到来する前の、最後のICE搭載メルセデスになると予想される次期型では、「MRA2」アーキテクチャを継承。48Vマイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドなど、厳格なユーロ7規制を満たすために全モデルが電動化されます。
全ラインアップが直列4気筒となったCクラスと異なり、直列6気筒エンジンのオプションを維持、AMGを除くハイエンドモデルには、最高出力368psの3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジン+マイルドハイブリッドを搭載すると予想されています。
Eクラス次期型のワールドプレミアは2023年内と思われます。ステーションワゴンが同時に発表されるのか、リフトアップされた「オールテレイン」が導入されるかは不明です。ただし、クーペとカブリオレは廃止となり、新グレード「CLE」へと継承される可能性が濃厚となっています。