走りも実用性もハイレベル、新型バッテリーEVのメルセデス・ベンツ「EQE」の予約受注を開始

■価格は1248万円〜、航続距離は最大624km

2022年9月29日(木)、メルセデス・ベンツ日本からEV専用プラットフォームをベースとした、2台の高級EV「EQS」「EQE」が発表されました。

日本には、EQC、EQA、EQBの順番で内燃機関仕様とプラットフォームを共有するSUVタイプの3台のバッテリーEV仕様が上陸済みです。

メルセデス・ベンツEQE
メルセデス・ベンツEQEの走行シーン

EQC、EQA、EQBもメルセデスにとって本気のEVであるのはもちろんですので、今回の「EQS」「EQE」は、超本気と表現できるかもしれません。

新型EQEのデリバリー開始は、同年11月頃の見込みです。ここでは、EクラスのEVであるEQEをピックアップ。

メルセデス・ベンツEQE
EQEのリヤスタイル

同社が、3ボックススタイルのミッドサイズセダンと表現するEQEは、90.6kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載され、航続距離は624kmに達します。

空力に優れたエクステリアデザインをはじめ、高効率なパワートレーンがもたらす環境性能だけでなく、独立したトランクを備えるなど、実用性の高さも魅力。

また、EQSに比べてホイールベースが短く、EVならではの低重心により、ハンドリングも優れるそうです。

フロントマスクは、「ブラックパネル」ユニットに統合されています。超音波センサーやカメラ、レーダーセンサーなど運転支援システムのデバイスが組み込まれ、外から見えることはなく、クリーンで独特の存在感を放っています。

ボンネットは、左右フェンダーまで回り込んでいて、シームレスなデザインになっているだけでなく、高速巡航時にボンネットが浮くのを抑え、空力的にも有効な機能性も備えているそう。

メルセデス・ベンツEQE
セダンでも流麗なルーフが目を惹く

左フェンダー側面のサービスフラップは、ウォッシャー液補充のため。なお、ボンネットは、室内用エアフィルター交換などのメンテナンス目的の場合にサービス工場でのみ開閉可能です。

ベルトラインに配置されたドアミラーは、空力と低騒音が最適化されたデザインが採用され、格納式シームレスドアハンドルは、全車に標準装備されます。

●「EQE 53」に「MBUXハイパースクリーン」をオプション設定

EQEは、メルセデスEQとして初めて電気自動車専用プラットフォームが採用され、デジタル化されたインテリアデザインも新しさに満ちています。

「EQE 53」にオプションの「MBUXハイパースクリーン」は、3枚の高精細パネル(コックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、有機ELフロントディスプレイ[助手席])とダッシュボード全体を1枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成されています。そのまわりを、細いシルバーのフレーム、エアアウトレットを組み込んだルーバー状のトリムなどが取り囲んでいます。

メルセデス・ベンツEQE
「EQE 53」にオプションの「MBUXハイパースクリーン」

搭載されるパワートレーンをチェックすると、「EQE 350+」は、リヤアクスルに電動パワートレイン(eATS)が積まれ、最高出力215kW(292PS)を発生。航続距離可能距離は、624km。電気モーターには、永久磁石同期モーター(PSM)が採用されています。

「メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+」は、フロントとリヤに「eATS」が搭載され、最高出力は460kW(625PS)を発生。RACE START使用時は、最大505kW(687PS)に達し、航続距離可能距離は526km。

この「メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+」は、トルクシフト機能によってフロントとリヤのモーター間で駆動トルクの連続可変配分が行われ、前後駆動力配分は常に効率的かつ最適化されます。

メルセデス・ベンツEQE
「EQE 53」にオプション設定の「MBUXハイパースクリーン」

また、回生ブレーキの設定は、アクセル操作に加えて、ステアリングホイールのシフトパドルを使うことで、減速度を3段階(D+、D、D-)から選択できます。

「EQE 350+」のリチウムイオンバッテリーはエネルギー容量90.6kWhで、先述したように、航続距離624kmを達成。一方の「メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+」のリチウムイオンバッテリーもエネルギー容量90.6kWhで、航続距離は、526kmです。

充電は、交流普通充電と、150kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応しています。

急速充電では、50kWタイプで10%から80%までは、105分。10%から開始した30分間での充電量は、29%。90kWタイプは、10%から80%まで充電するのに54分を擁し、10%から開始した30分間での充電量は、49%。150kWタイプでは、10%から80%までは49分。10%から開始した30分間での充電量は、57%。なお、いずれも社内測定値で、充電時間は諸条件により異なります。

メルセデス・ベンツEQE
EQEのリヤビュー
メルセデス・ベンツEQE
新型EQEのエクステリア

そのほか、EQSと同様に、日本向けの特別な装備として、給電機能も用意。

EQEは、家庭の太陽光発電システムで発電した電気の貯蔵装置になるほか、停電した場合などに、電気を家庭に送る予備電源としても利用できることになります。なお、給電はMBUX設定画面よりバッテリー残容量10%から50%まで、10%単位で設定可能。

そのほか、世界トップクラスの先進安全装備、対話型インフォテイメントシステムの「MBUX」、新開発の大型HEPA フィルターなどが採用されています。

●価格
「EQE 350+(リヤモーター)」:1248万円
「メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+(フロント+リヤモーター)」:1922万円
※「EQE 350+」は、右ハンドルのみ。「メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+」は、左右ステアリングを設定

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘

塚田勝弘 近影
1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。クルマ、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。