ヤマハ発動機がコンセプトモデルの「果樹園作業支援自動走行車」を出展【第12回 農業Week】

■果樹園などで枝の剪定や受粉、摘果や収穫などの作業を支援

ヤマハ発動機は、2022年10月12日(水)~14日(金)に千葉県・幕張メッセで開催される「第12回 農業Week」に出展すると明らかにしました。

「農業Week」は、日本最大規模の農業・畜産の総合展で、全国の農業法人や農協、農業資材店やホームセンターなどの関係者が来場するイベントです。農業関連のメーカーや商社などが出展し、新規ネットワークの開拓、製品の訴求などを行う場になっているそうです。

ヤマハ発動機 果樹園作業支援自動走行車
「果樹園作業支援自動走行車」のコンセプトモデル

同社による「農業Week」への出展は今回が初になります。「Live Together」という出展テーマを掲げ、農業現場の課題に対して、モビリティとロボティクス事業を持つ同社ならではの提案が行われる予定になっています。

ブースでは、「動く作業台」というコンセプトのもと「果樹園作業支援自動走行車」のコンセプトモデルが披露されます。

このコンセプトカーは、生研支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業(うち人工知能未来農業創造プロジェクト)」の支援を受けて実施された研究成果に基づき、新たに開発されたそうです。

「果樹園作業支援自動走行車」は、果樹園などの樹列で枝の剪定や受粉、摘果、収穫などの作業時に、作業者の操作で自動走行、停止を行い、作業を支援する車両。

「第12回 農業Week」では、同コンセプトモデルのニーズや活用などを探り、反響を確かめるのが狙いだそう。

ほかにも、産業用無人航空機(農業用無人ヘリコプター・ドローン)の新モデルも展示され、農業市場でのブランドイメージを構築し、来場者に製品を訴求する構え。

ヤマハ発動機では、2022年2月発表の「新中期経営計画(2022~2024年)」において、新規事業と成長事業を戦略事業領域と位置づけ、将来のコア事業に育てるための経営資源を積極的に配分する経営戦略を推進。新規事業のひとつとして、「農業自動化」を掲げ、今回展示されるコンセプトモデルは、その一端を担うことが期待されています。

(塚田 勝弘)

【関連リンク】

第12回 農業Week
https://www.agriexpo-week.jp/tokyo/ja-jp.html

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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