■後部デッキにはジッパーを装備、格納式ルーフ用カバーでオープンモデルを示唆
フェラーリのプロトタイプを深夜の路上で目撃、その姿をカメラが捉えました。
イタリア・フェラーリ本社付近で捉えたプロトタイプは、全体を黒い樹脂パネルでカバー。ライトユニットや全体のシルエットから判断すると、「ローマ」の可能性が高いようです。
ただしよく見ると、サイドウィンドウに沿って新設計されたようにルーフラインを持っていることがわかります。また、後部デッキにはジッパーを装備、格納式ルーフ用カバーがあり、「スパイダー/GTS」バージョンを示唆しています。さらにAピラーがルーフと交わる角度もコンバーチブルのように見え、キャンバストップの可能性が高いと思われます。
ローマは2019年に発表された「2+クーペ」と表現されるモデルで、先行して登場している『ポルトフィーノ』のクーペ版といえます。
1960年代にローマで根付いた「自由で気ままな甘い生活」をコンセプトに、現代版La Nouva Dolce Vita(ラ・ノーヴァ・ドルチェ・ヴィータ)「新しい甘い生活」を具現化したモデルとも伝えられています。
現在、ローマは改良型に取り組んでいると噂されており、そのタイミングでスパイダーを設定するのは絶好の機会と言えます。果たしてオープンモデルになることで「もっと甘い生活」が実現するのでしょうか…?
ただし、わずかな疑問が残ります。先述したように、そもそもローマはポルトフィーノのクーペ版であり、現在はポルトフィーノMがそのオープンモデルの役目を果たしています。
そこで浮上しているのがポルトフィーノM後継モデル、あるいはその下に位置する新型のオープンモデルの可能性です。いずれにしてもパワートレインは、ローマから4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンを流用すると思われます。
今後数週間で鮮明なプロトタイプが登場すると思われるので、期待したいです。