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■512GBの大容量モデルもラインアップし4K録画にも余裕をもって対応
ハイスペック化が進むドライブレコーダーゆえに、より慎重な保守管理が必要になりつつあります。バッテリーやタイヤと同じく、記録メディアも消耗品。補修ついでのグレードアップも、選択肢としてすでに用意されているのです。
2022年8月現在、対応するドライブレコーダーはごく一部となるものの、EXCERIA HIGH ENDURANCE高耐久microSDメモリカードに512GBの大容量モデルも追加されています。
その容量は、4K画質(3840×2160画素/ビットレート100Mbps)において上書きなしでの録画時間は10時間29分にも到達。さらに、4K映像記録で累積録画時間は1万7000時間を想定して設計されています。それでいて、交換保証期間は5年もの長期に渡るのです。長旅のドライブシーンを丸ごと記録できるというわけ。
●スペックの充実と共に録画エラーも発生中?
業務用機器として一部に使われていたドライブレコーダーが、一般向けの市販品として流通し始めたのは、今から15年ほど前のこと。今や一般車への搭載率も5割を超えるといい、あって当たり前ともいえる現代ファミリーカーの必須装備にもなっています。
記録映像は高画質化が進み、前方のみならず後方、そして側方へと記録範囲を拡大するなど、録画機器のハイスペック化もこの間、右肩上がりに進んできました。
一方、その進化と歩を合わせるように、録画エラーの体験談も広く聞かれるようになったのです。いざ記録を見返そうとした時に、肝心のシーンを記録できていなかった落胆は大きなもの。それは最悪のケースとしても、日常使用時にエラーのアラームに気付き、記録メディアの初期化を行って対処するケースも頻発しているようです。
実のところ、ドライブレコーダーが使われる環境はかなり過酷。直射日光にさらされ、走行中の振動にも常に耐える必要があります。なによりネックとなるのが、常時録画が一般的となるなかで行われるデータの上書の繰り返し。記録メディアにも寿命はあります。さらにいえば、高画質化とマルチアングルの映像記録が当たり前になるなか、そのデータ量も増える一方であり、記録メディアにとってさらに過酷となっているのです。
●補修ついでのグレードアップも
かつては、エラーの発生がドライブレコーダー本体を買い換える上でのきっかけとなっていたこともありました。けれどここ最近では、別の手段を採る例が増えています。
それが、記録メディアの交換です。全てとは言わずとも、録画エラーは記録メディア側の消耗に起因することもあり得ます。そもそも記録メディアは消耗品であり、使い続けていればいつかは買い換えが必要にもなります。過酷な使用環境ともなれば、なおさらなのです。
補修を行うために同等スペックの記録メディアへの買い換えが行われるなか、これを機にグレードアップを図る動きも見られます。より大容量のものに交換するのがグレードアップの一手法。容量を増すことでより長時間の録画も可能になり、いざ有事の際も、振り返って記録を辿りやすくなるというわけです。
そんななか、ひときわ注目を集めているのが「キオクシア」です。2017年に東芝から分社し、2019年に社名を変更したばかりで聞き馴染みない方もいるかもしれないが、そもそも東芝といえば、専らドライブレコーダーで使われているSDメモリカードの規格を作る上で、SDアソシエーションを立ち上げた主要企業の一つでもあり、SD規格も熟知しています。
そのキオクシアがドライブレコーダーや監視カメラ向けにプッシュするのが、EXCERIA HIGH ENDURANCEという耐久性を増したシリーズ。キオクシアは、四日市市と北上市に国内拠点を2箇所持っており、自社製造の国産フラッシュメモリを搭載という触れ込みに惹かれる人も多いはず。
さらに、書き込み速度の向上も見逃せません。ドライブレコーダーのハイスペック化などにより記録するデータ量が大きく増加しているため、書き込み速度の向上は書き込みエラーを防ぐ上でおおいに魅力的です。
現行最新モデルは、その容量もついに512GBにまで到達。さらに、交換保証期間5年とするなど、その信頼性にかなりの自信が窺える。UHSスピードクラスU3に対応しており、4K映像の録画対応もうたうことから、単なる有事の記録用としてだけではなく、ドライブの思い出が詰まった旅の記録にもひと役買ってくれるでしょう。
512GBまで対応するドライブレコーダーこそ現状では限られるとはいえ、グレードアップ環境の充実ぶりには目を見張るものがあります。スペックや保証期間の違いこそあれ、そのラインアップは手頃な32GBから用意され、共通するのは高い性能と信頼性。いずれにしても交換が必要になるなら、より良いものを選びたいというニーズに的確に応えてくれることでしょう。
●高耐久microSDメモリカードの選び方
KIOXIA
EXCERIA HIGH ENDURANCE
2022年8月現在、市販される多くのドライブレコーダーが対応する容量上限は32~256GB*1。このいずれにも対応する高耐久メモリカードのラインアップもすでに確立されています。数あるシリーズのなかでも、グリーンカラーが耐久モデルの目印。32GBで累積録画時間5000時間*2を想定。毎日6.8時間の録画を想定で約2年間となり、2年の製品交換保証付きとなります。
製品情報
EXCERIA HIGH ENDURANCE microSDメモリカード
*1 本製品の表示は搭載されているフラッシュメモリに基づいており、実際にご使用いただけるメモリ容量ではありません。 メモリ容量の一部を管理領域として使用しているため、ご使用いただけるメモリ容量(ユーザ領域)は各製品をご確認ください。 (メモリ容量は1GBを1,073,741,824バイトとして計算しています)
*2 ここでの累積録画時間は、フルHD(1920×1080画素/ビットレート21Mbps)相当の画質で録画した場合の目安。実際の累積録画時間は、使用機器の種類や撮影条件によって異なる場合もあります。詳細は、ウェブサイト(https://www.kioxia.com/ja-jp/personal/micro-sd/exceria-high-endurance.html)をご覧いただき、各製品についてご確認ください。
※SDロゴ、SDHCロゴ、SDXCロゴ、microSDロゴ、microSDHCロゴ およびmicroSDXCロゴ は、SD-3C LLCの商標です。その他記載されている社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。
※Car Goods Magazine 11月号より転載したものです。
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