VWコンパクトSUV「ティグアン」次世代型、プロダクションモデルが初出現

■ボディは大型化され、「オールスペース」と統合される可能性も

フォルクスワーゲン(VW)は現在、コンパクトクロスオーバーSUV「ティグアン」次期型を開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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VW ティグアン 次世代型プロトタイプ

初代ティグアンは2008年に登場。2011年の大幅改良を経て、2016年に現行型となる第2世代へバトンタッチ。2020年には「eHybrid」の追加など大幅改良がなされました。そして、いよいよ3代目へと世代交代となります。

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VW ティグアン 次世代型プロトタイプ

オーストリア・アルプスで捉えたプロトタイプは、ヘッドライトやグリルには、ダミーステッカーを貼りデザインを隠していますが、これまでと異なりプロダクションボディをまとった開発車両で、次期型のヒントがいくつか見えます。

現行型と比較すると、フロントノーズはより高く垂直になっているほか、驚くほど広いエアインテークが見てとれますが、これは最終デザインではないと思われます。

側面ではより丸みを帯びたデザインラインと、膨らんだホイールアーチを特徴とし、より力強さを感じます。また、ドアハンドルレベルでキャラクターラインが途切れることなく続いていおり、ドアハンドルの位置が現行型より少し低くなっている様子もうかがえます。

後部ではLEDテールライト、クワッドエキゾーストパイプなどステッカーで覆われており、最終デザインは不明です。このティグアンが次期型であること識別する最も簡単な方法は、インフォテイメントのタッチスクリーンがダッシュボードから突き出ているキャビン内を覗くことでしょう。現行型ではディスプレイはセンターコンソールにきちんと統合されており、大きな違いが見てとれます。

また黒い布が ID.4のような小さなデジタルインストルメントクラスターを隠しているように見えます。最終的にはVWグループ最新のADASと安全機能を備え、さらにテクノロジーに焦点を当てたダッシュボードで大きな変化が予想されます。

プラットフォームはEV向けの「MEB」ではなく、「MQB Evo」の進化系を採用することで多彩なパワートレインに対応すると見られます。エントリーレベルにマイルドハイブリッドのパワートレインを搭載、主力モデルにプラグインハイブリッドを配置し、上位モデルにフルエレクトリックモデルがラインアップされると予想されます。

ティグアン次期型のデビューは2024年内とみられ、最新情報ではボディが拡大され、ロングホイールベースの「オールスペース」と統合される可能性があるといいます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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