こう見えて新型車のロイヤルエンフィールド「ハンター350」はレトロで都会的。大人気ホンダ「GB350」の対抗馬となる?

■レトロスタイルで2023年に国内導入

1901年にイギリスで誕生し、世界最古のモーターサイクルブランドとして知られるロイヤルエンフィールドから、2023年ニューモデル「ハンター350」が世界公開され、2023年に日本へも導入されることが発表されました。

ロイヤルエンフィールドの新型車ハンター350
ロイヤルエンフィールド・ハンター350のメトロハンター(Dapper Ash)

新型の大きな特徴は、レトロで都会的なスタイル。また、主に市街地での走行を考慮して設計されたコンパクトな車体などにより、混雑した大都市でも軽快な走りや優れた操縦性を実現するといいます。

●新型ネオクラシックモデル

今回、世界公開されたハンター350は、同社の「メテオ350」や「クラシック350」に続くJシリーズの第3弾モデルです。近年、世界的に人気が高い、ビンテージバイク風スタイルと最新技術を融合させたネオクラシックというジャンルに属します。

主に、都会での俊敏な走りを目指して開発されたのがこのモデルです。

搭載する349cc・空油冷単気筒エンジンは、20.2bhp(20.2ps)/6100rpm・最大トルク27Nm(2.75kgf-m)/4000rpmを発生し、力強い低速トルクと非常にスムーズなパワーデリバリーを実現。爽やかで洗練された乗り心地が味わえるといいます。

●豊富なカラーリングを揃える

前後17インチホイールを採用する新型には、キャストホイール仕様の「メトロハンター」とスポークホイール仕様の「レトロハンター」がありますが、日本に導入が予定されているのは、より現代的なカラーや装備を採用した「メトロハンター」です。

ロイヤルエンフィールドの新型車ハンター350
ロイヤルエンフィールド・ハンター350のメトロハンター(Rebel Black)

メトロハンターの主な特徴は、まず、2つのエディションと5つのカラーバリエーションを備えること。

ロイヤルエンフィールドの新型車ハンター350
ロイヤルエンフィールド・ハンター350のメトロハンター(Rebel Blue)

燃料タンクのカラーに、シックかつポップな3種類のグラフィックを施したエディションと、燃料タンクに入ったロイヤルエンフィールドのロゴマークなどに個性的なデザインを施した3種類のエディションがあります。

足まわりでは、フロント110/70×17インチ・リア140/70×17インチのチューブレスタイヤを採用。フォークブーツ付きのフロントサスペンション、2本タイプのリヤサスペンションは、レトロなスタイルを演出するだけでなく、走行中の車体安定性などにも貢献します。

●高い制動性能も実現

ブレーキにはフロント300mm・リア270mmのディスクタイプを採用。デュアルチャンネルABSの採用により、どんな路面状況でも、安定した制動性能を発揮します。

ロイヤルエンフィールドの新型車ハンター350
ロイヤルエンフィールド・ハンター350のメトロハンター(Rebel Red)

また、プレミアムなデジタルアナログメータークラスターは、トリップ、ギアインジケーター、燃料計、残量警告、時計など、さまざまな表示が可能。ほかにも、ハンドルバー附近には、USB充電ポートも用意し、高い利便性も実現します。

なお、日本導入の具体的な時期や価格は未発表。350ccシングルのネオクラシックモデルではホンダの「GB350」が人気ですが、果たして新型ハンター350は、その対抗馬となるのか? 登場が楽しみです。

ロイヤルエンフィールドの新型車ハンター350
ホンダ・GB350

(文:平塚直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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