■リマックの主要エンジニアの一人が「1秒未満」と即答
現在、ハイパーカーセグメント量産車において、0-100km/h加速は約2秒が標準となっていますが、加速に関してまだ限界に達していないとリマックのエンジニアが語りました。
Rimac(リマック)は、スーパーカーメーカー「ブガッティ」と密接な関係を持つクロアチアのハイパーカーメーカーです。
同ブランドの最新、かつ最高クオリティモデルである新型ハイパーカー「ネヴェーラ」は4個のモーターが搭載されており、4輪を個別に駆動、システム合計で1,940psを発揮し、最高速度412km/h、0-100km/h加速を安全に1.85秒で駆け抜けます。
これは現在、量産車の最速レコードとなっていますが、リマックの主要なエンジニアの一人は、すでに1秒未満を視野に開発を目指しているといいます。
カーメディア「The Drive」が、リマックのチーフプログラムエンジニアである Matija Renic氏に、1秒以内に0-100km/h加速が可能かどうか尋ねたところ、彼は簡単に「1秒未満」と答えたというから驚きです。
同氏の理論によると「1秒は正確に『セシウム133原子の基底状態の2つの超微細準位間の遷移に対応する放射線の9,192,631,770周期の持続時間』です。この数字を大局的に見ると、最速の人間の短距離走者は全速力で1秒間にわずか10mしか走れません」とのこと。この理論を理解するのはかなり困難ですが、クルマが1秒未満のレコードを出すことは理論的に可能だということでしょう。
0-100km/h加速ランキングでは、2位以下にテスラ「モデルSブレイド」(2.1秒)、ブガッティ「シロン ピュアスポーツ」(2.3秒)などがランクインされており、熾烈な加速争いが行われています。果たして1秒の壁を破るのはどのメーカーか、注目されます。