■改良型では高性能「コンペティションモデル」のみで発売も
BMWは現在、ミドルクラス・クロスオーバーSUV「X5」ファミリー改良型に着手していますが、その頂点に君臨するハードコア「X5M」最新プロトタイプをカメラが捉えました。
2月以来、ニュルブルクリンクに帰ってきた改良型プロトタイプは、これまでで最もカモフラージュが落とされ、フロントエンドにはよりスリムなヘッドライトと新しいフロントバンパーを装備しています。
コーナーには、垂直のエアカーテンと角度のあるバーでリフレッシュされた中央のインテークも確認できます。
最大の注目は新設計されたキドニーグリルで、これまでの垂直グリルスラットが水平基調になっていることがわかります。グリルサイズは極端に巨大化されていないようですが、より角張ったアウトラインを持っている様子がうかがえます。
後部では、LEDテールライトを新設計、下部バンパーセクションとクワッドエキゾーストパイプの間のディフューザーにも微調整が加えられるでしょう。
キャビン内も多くの変更がみられます。最も明白なアップデートは、「iDrive8」 インフォテインメントを搭載、フルエレクトリック「iX」と同様に独立したデジタルインストルメントクラスターと、インフォテイメントスクリーンが組み込まれることです。
パワートレインでは、現行世代ではダウンサイジングは計画されておらず、4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンがキャリーオーバーされる見込みで、その場合、最高出力600ps・最大トルク750Nmを発揮します。しかし最新情報では、改良型では「コンペティションモデル」のみで発売され、最大617psに向上すると噂されています。
またBMWは、デモンストレーションとテストの目的で限定モデルとなる水素駆動のモデルを計画しています。「iX5ハイドロ」と呼ばれるこのSUVは、2つの炭素繊維強化水素貯蔵タンクと、最高出力374psを発生する電気モーターを備えているのが特徴です。
X5 Mは2022 年末にデビューし、2023 年モデルの車両として販売される予定となっています。
(APOLLO)