ホンダのパワーユニット、F1で2025年まで実力を発揮し続けることが決定。F1復帰にも繋がるか?

■ホンダ、Red Bull PowertrainsへのF1パワーユニット支援を2025年まで延長

Aston Martin Red Bull Racing RB15
2019年F1世界選手権ホンダパワーユニット搭載マシンのAston Martin Red Bull Racing RB15

ホンダは、Red Bull Group(レッドブル・グループ)との協議に基づき、F1用パワーユニットをホンダ・レーシング(HRC)によるRed Bull Powertrains(レッドブル・パワートレインズ、以下、RBPT)への支援を2023年シーズンから2025年シーズンまで延長すると発表しました。

Honda RA619H
2019年F1参戦Aston Martin Red Bull Racing /Red Bull Toro Rosso Honda供給パワーユニット「Honda RA619H」
Honda RA618H
2018年F1参戦Red Bull Toro Rosso Honda供給パワーユニット「Honda RA618H」

ホンダは、2021年にF1参戦活動からは撤退していますが、HRCはレッドブル・グループからホンダへの要請に基づき、RBPTに対して2022年シーズンのF1 PUに関する技術的な支援を行っています。そのPUを搭載したScuderia AlphaTauri(スクーデリア・アルファタウリ)とOracle Red Bull Racing(オラクル・レッドブル・レーシング)のマシンがF1に参戦しています。この技術支援を、2023年から2025年の3シーズンについてもホンダに対してレッドブル・グループから支援の要請があり、両社で協議・検討を進めてきた結果、今回の合意に至ったというわけです。ちなみに、2022年今シーズン、第13戦ハンガリーGP終了時点でオラクル・レッドブル・レーシングはコンストラクターズでトップに立っていますので最強のパワーユニットなのです。

ホンダは2021年のF1参戦活動終了時点で、その理由として「F1 PUの開発に投じていたリソースは将来のカーボンニュートラル実現に向けた活動にシフトする」としていました。現在のF1のレギュレーションでは2025年までPUの開発は不要となるため、今回の支援延長で、カーボンニュートラル実現への影響はないと判断したとのことです。

・レッドブル モータースポーツアドバイザー ヘルムート・マルコ氏のコメント

「これからも一緒に戦っていきたいという私たちの要請に対して、Hondaがいい形で応えてくれたことを本当にうれしく思っています。HondaのPUで2025年シーズンまで戦い続けられることはとても心強いです。我々はここまで素晴らしいパートナーシップを築いており、昨年はドライバーズ・チャンピオンを獲得することができました。今年も現時点でタイトル争いをリードしていますので、ドライバーとチームのダブルタイトルの獲得を目指して戦いを続けていきます」

・レッドブル・パワートレインズCEO 兼 Oracle Red Bull Racingチーム代表 クリスチャン・ホーナー氏のコメント

「レッドブル・グループとHondaのパートナーシップは、ここまで多くの成功を収めてきました。現行のパワーユニットレギュレーションが終了する2025年シーズンまで彼らと一緒に戦えることを、非常にうれしく思っています」

・本田技研工業株式会社 執行職 コーポレートコミュニケーション統括部長 兼 株式会社ホンダ・レーシング(HRC) 代表取締役社長 渡辺康治氏のコメント

本田技研工業株式会社 執行職 コーポレートコミュニケーション統括部長 兼 株式会社ホンダ・レーシング(HRC) 代表取締役社長 渡辺康治氏
本田技研工業株式会社 執行職 コーポレートコミュニケーション統括部長 兼 株式会社ホンダ・レーシング(HRC) 代表取締役社長 渡辺康治氏

「今回、レッドブル・グループから支援延長の要請を受けて2025年シーズンまでRBPTに対してHRCを通じてF1 PUに関する技術的な支援を継続することになりました。現行のレギュレーション下では2025年シーズンまでのPUを開発するためのリソースは不要ですので、現在のHRCの体制でもそのリクエストに応えられると判断しました。四輪モータースポーツの世界最高峰カテゴリーにおけるレッドブル・グループのチャレンジをサポートするこの機会を通じて、HRCの人と技術を一層磨き上げてまいります」

ホンダブランドの最強パワーユニットが今後も活躍するという知らせは、モータースポーツファンでなくとも日本人なら素直に嬉しいニュースです。2025年以降のホンダF1復帰や、また新たなホンダブランドのスーパースポーツカーの開発にも期待が高まりますね。

(文・写真:小林和久)

この記事の著者

編集長 小林和久

編集長 小林和久 近影
子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野でクルマが見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)クルマの知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端なクルマがホントは好き。