■1973年にヨーロッパツーリングカー選手権で初優勝を遂げた伝説のモデルへのオマージュ
先日、BMWが開発中の「M4 3.0 CSL」市販型プロトタイプを捉えたばかりですが、その最終デザインを予想するCGを入手しました。
「CSL」は「Coupe Sport Lightweigh」の略で、BMW「M」2ドアクーペの頂点に位置するモデルであり、同社最後のCSLは2004年の「M3 CSLクーペ」が最後となっています。
また「3.0 CSL」は、1973年にヨーロッパツーリングカー選手権で初優勝を遂げた伝説のモデルですが、今回生誕50周年を迎えるにあたり、オマージュモデルが開発されているのです。
KOLESA.RUに協力を得たCGは、先日捉えたプロトタイプをベースに忠実に書き起こしており、フロントバンパーには「M3 CSL」風の丸いエアインテークを配置、冷却システムに空気を供給するとみられます。またコンパクトになったキドニーグリル、新設計されたフードも確認できます。
後部では、シャークフィンの上部にルーフスポイラーを配置、ダウンフォースを増加させる分厚いリアウィングを装着しているほか、M3/M4よりスリムな専用LEDテールライト、クワッドエキゾーストパイプを収納する新設計のディフューザーが装着されています。
パワートレインは、3.0リットル直列6気筒ツインターボエンジンをブーストアップし、最高出力608ps、最大トルク700Nを発揮。ZF製8速ギアボックスを介して後輪に動力を供給すると見られます。また3.5秒で時速100km/hに到達、最高速度は200マイル(320km/h)と、スーパーカークラスのパフォーマンスを持ちます。
噂によると、3.0 CSLはすべての中で群を抜いて最も排他的なCSLであり、最も高価な新しいBMWになるといいます。最新情報によると生産台数はわずか50台、その価格は750,000ユーロ(約1億400万円)で、発売後はプレミア価格で2億円超えが必至と言えそうです。