■オープン日和
ハイパワーだけど直線番長。
コルベットにそんなイメージを持っている人のなんと多いことよ。
でも、それは過去の話だ。ミッドシップになる前の先代? いやいやもっと昔のこと。ミッドシップになる前のフロントエンジン時代でも、ある時期からコルベットはコーナリングマシンとして名を馳せていた。
「そんな話はどうでもいいから、今日は屋根を開けてドライブしようよ。超気持ちいいよね」
世の中、オープンカーが好きではないという女性が多いらしい。熱いとか寒いとか、髪の毛が乱れるというのがその理由だ。
でも、ボクに言わせればそれはドライブの仕方が間違っている。オープンカーだからといって必ずしも屋根を開ける必要なんてなくて、心地いい日だけ屋根を開ければいいのだ。そう、季節のいい日にだけ楽しむオープンカフェやルーフトップバーのように。
ときどき炎天下で屋根を開けている人がるけれど、あれは大間違い。夏のオープンは日没後に限る。
いずれにしろ、オープンカーは我慢して乗る乗り物なんかじゃない。
●動いていなくても刺激的
ついでにいうと「オープンカーは目立って、まわりに見られているからヤダ」という人がいるけれど、それは意識過剰。誰もあなたのことなんて見ていないからもっと気軽に楽しめばいい。
コルベットのコンバーチブルは、電動でわずか16秒で屋根が開く。48km/hまでは走行中でも動かすことができるし、動きも美しい。
何がいいかって、ルーフを閉じても、ルーフを開けてもカッコいいこと。動いていなくても刺激的だ。
でも、動くともっといい。剃刀のように鋭いエンジンレスポンスと野太い排気音はクルマ好きなら身震いするに違いない。ヤバイ、ヤバすぎる。
それにしても、彼女がオープンカー好きで本当に良かったと思う。