■自動車産業は「みんなで一緒に動く産業」
第26回参議院選挙は昨日7月10日に投票が行われました。この結果について、日本自動車工業会の豊田章男会長がコメントを発表しました。
銃撃に倒れた安倍元総理への感謝と冥福の意を述べた後、参議院選挙の結果が与党の圧勝であったことは岸田内閣への国民の期待であると分析しています。日本の基幹産業である自動車産業を「みんなで一緒に動く産業」と表現し、ものづくりと雇用を守る努力を続けると明言。そのうえで、成長へ向けた税制のあり方への議論を進めてほしいと要望しています。
以下、その全文です。
第26回参議院選挙の結果について
今般の安倍晋三元内閣総理大臣への襲撃は、民主主義に対する挑戦であり断じて許すことはできません。
安倍晋三元内閣総理大臣の生前の多大なるご功績に深く感謝を申し上げるとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
今回の参議院選挙の結果は、新型コロナウィルス対策や、ウクライナ情勢の影響による資源・物価高騰への対応など、
国民生活に影響を与える課題が山積する中、岸田総理による安定した政権運営に対する国民からの期待の表れだと思います。
我々は、足元の半導体不足や資材価格の高騰が続く中、「みんなで一緒に動く産業」として、サプライチェーンや販売網を含めて
業界一丸となって必死に取り組んでおります。また、これからのカーボンニュートラルの実現やモビリティ産業への変革の取り組みにおいても、競争力を確保し、ものづくり・雇用を必死に守る努力を続けております。
今後も自動車産業は、より多くのステークホルダーの皆様と共に、モビリティ産業として成長を続けてまいります。
政府・与党におかれましては、新しい資本主義計画の実行にあたり、基幹産業である自動車を「ペースメーカー」として頼りにしていただきたいと考えております。そして、日本の成長に向けた税制のあり方についても、腰を据えた骨太の議論を進めていただきたいと思います。
自動車産業も、岸田政権が掲げる「成長と分配の好循環」、さらには日本の競争力強化に引き続き貢献すべく、
550万人一丸となって取り組んでまいります。
一般社団法人日本自動車工業会
会長 豊田 章男
(小林和久)