■次期型がプレミアムメーカーの新時代を示すモデルに
インフィニティは現在、フラッグシップ・クロスオーバーSUV「QX80」次期型を開発しているとみられますが、そのデビューが2023年後半、または2024年初頭に行われる可能性が高いことがわかりました。
その起源となる「QX」は、1996年にインフィニティブランド初のクロスオーバーSUVとして発売、2014年モデルから「QX80」に改名されました。同モデルは米国の新車市場で最も古いモデルの1つとなっており、次期型への世代交代が急務となっています。
同ブランド会長のペイマン・カーガー氏は、Automotive Newsのインタビューにて、QX80次期型がプレミアムメーカーの新時代を示すことになるといい、モデルの性能仕様を強化。その基盤と技術を共有する日産アルマーダとは、さらに差別化して高級路線へ向かうことを目指し、インフィニティの究極の目標は、ランドローバーレンジローバーやレクサスLXなどの高級SUVのライバルとして、新しいQX80を発売することだと付け加えています。
これはQX80次期型が、視覚的にも、品質とパフォーマンスの面でも、ブランドイメージを再起動する必要がある、いくつかの次世代インフィニティ製品の最初のものになり、新しい企業の顔が次のモデルに配置され、フラッグシップSUVでデビューすることを意味しているといっていいでしょう。
現行型のパワートレインは、5.6リットルV型8気筒エンジンを搭載、最高出力は400hpを発揮しますが、次期型ではダウンサイジングターボを採用し電動化される可能性もあると見ています。
インフィニティは2025年に初のフルエレクトリックモデルを発表予定のほか、2020年代後半にはQX60サイズのコンパクトクーペSUVも計画されています。