イタリアのピアッジオが原付二種3輪スクーター「マイムーバー」を発売、でかいリヤボックスが配送に大活躍

■都市部で活躍するデリバリー向けモデル

イタリアのバイクメーカー「ピアッジオ」を扱うピアッジオグループジャパンは、原付二種クラスの3輪スクーター「Mymoover(マイムーバー)」を2022年7月1日より国内導入することを発表しました。

ピアッジオが原付二種3輪スクーターのマイムーバー発売
マイムーバーのリヤビュー

都市部でのデリバリーなど商用向けに発売されたこのモデルは、3つの車輪と傾斜する後部の大型トランクを装備することで、より優しく安心な走行性能を実現するとともに、高い積載力が自慢。

さらに、使い勝手がいい数々の装備により、高い機能性も誇るモデルです。

●最新のチルト機構を採用した傾斜システム

マイムーバーは、125cc・単気筒エンジンを搭載する原付二種クラスの3輪スクーターです。

主な特徴は、3つの車輪で荷重を分散する構造により、路面との接地力に優れ、マンホールの蓋や、道路の段差、悪天候による転倒リスクが軽減され、安定した走行性能を発揮することです。

ピアッジオが原付二種3輪スクーターのマイムーバー発売
マイムーバーには傾斜システム採用

また、最新のチルト機構を採用した傾斜システムにより、荷物を積んだまま車体を最大で片側45度まで傾けることが可能。

荷物はライダーの体と一緒に、まるでタンデムライダーのように傾斜することで、コーナリング時の路面グリップをさらに高め、安定してカーブを曲がることができます。

●3輪ディスクブレーキで制動能力も高い

制動能力が高いこともマイムーバーの特徴です。3つのホイールにはそれぞれディスクブレーキを装備すると共に、前後連動式のCBSシステムも採用することで、様々な状況でバランスの取れたブレーキングが可能です。

また、高い積載能力も注目点。標準装備された261Lの大容量リヤボックスは、最大60kgまで荷物の積載が可能。また、20kgまで積載が可能なフロントラックはボディマウントのため、ハンドリングに影響を与えにくい設計になっています。

ピアッジオが原付二種3輪スクーターのマイムーバー発売
大容量のリヤボックスを装備

さらに、レッグシールドにはA3サイズのセンターバッグも取り付け可能。これらにより、一般的な50㏄スクーターの2倍もの積載量を誇るといいます(車体全体の最大積載量は60kg)。

●停車時の安全性も確保

加えて、高い機能性を誇る装備を採用することもポイントです。

ピアッジオが原付二種3輪スクーターのマイムーバー発売
リヤボックスのロック解除はワンタッチで可能

まず、チルト機構をロックするシステムと駐車ブレーキを装備することで、スタンドを使わずに停車や駐車が可能。センタースタンドはもちろん、サイドスタンドも不要なため、重い荷物を積んだ状態で停車する際、2輪スクーターのようにバイクを倒してしまうリスクもありません。

ほかにも、ハンドルバーにはリヤボックスのオープナーボタンを備えることで、リヤボックスのロック解除がワンタッチで可能。さらに、USBポートも装備するため、外出先で携帯電話やその他のデバイスを充電することもできます。

●70年以上培った経験や技術を投入

ちなみに、ピアッジオは、1948年、ベスパから派生した3輪バイク「Ape(アぺ)」を誕生させ、デリバリー市場での販売を開始。

ピアッジオが原付二種3輪スクーターのマイムーバー発売
左が「Ape(アぺ)」、右が「Liberty Delivery(リバティ・デリバリー)」

また、2001年初頭には、イタリア郵便公社とともに「Liberty Delivery(リバティ・デリバリー)」というモデルを出し、過去20年間で10万台以上を販売した実績を持ちます。

つまり、デリバリー向けバイクの老舗といえるのがピアッジオ。その長年培った経験や技術を盛り込んだのが、今回発売されるマイムーバーだといえます。

なお、マイムーバーの価格(税込)は、91万3000円です。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

平塚 直樹

平塚 直樹 近影
自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、クルマ選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!