新型「ヴォクシー/ノア」の登場で中古車はどうなった?トヨタセーフティセンスを持つ2016年式以降が狙い目【トヨタ・ヴォクシー/ノア中古車相場】

■ヴォクシー/ノア従来型の価格は新車の納期遅延で値落ちは予想以上に緩やか

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現行型ヴォクシーのフロントビュー

7回に渡ってクリッカー編集部員の山口さんが、新型ヴォクシーについて濃厚なインプレッションをしてくれました。新型ヴォクシーの特徴や魅力などはわかっていただけたことでしょう。

フルモデルチェンジで世代交代が行われると、活発に動くのが中古車相場です。現在はコロナ禍の影響による半導体不足で新車のデリバリーが遅れていることもあり、普段の中古車事情とは異なっているかもしれません。

そこで、新型ヴォクシーの登場によってヴォクシーノアの中古車事情がどうなっているのかを解説します。

●ほとんどが未使用中古車となる、中古車市場の新型ヴォクシー/ノア

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現行型ヴォクシーのフロントスタイル

プラットフォームから一新し、運転支援システムも充実した新型ヴォクシー/ノア。新車の販売は好調なようで、ハイブリッド車に高度運転支援技術「トヨタチームメイト」を装着すると、すでに納車まで1年ほどかかるという人気となっています。

新車の納期が長くなっている新型ヴォクシー/ノアですが、今年2022年1月13日発表・発売の新型車であるにもかかわらず、すでに中古車が出まわっています。現在、ヴォクシーは約235台、ノアは約140台流通しています。そのうち、走行距離500km以下の登録済未使用中古車と呼ばれるモノが、ヴォクシーは約230台。ノアは約134台も流通しています。

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現行型ヴォクシーのリアスタイル

中古車の平均価格と価格帯は、ヴォクシーの平均価格が約379.7万円で、価格帯は約298万~約462万円となっています。一方のノアの平均価格は約352.7万円で、価格帯は約264.9万~約448.8万円と、ノアのほうがヴォクシーよりも安めとなっています。

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現行型ヴォクシーのインストルメントパネル

流通している中古車グレード構成は、ヴォクシーはガソリン車、2.0S-Z 2WD車が約150台と最も多く、次いで、2.0S-G 2WD車が約37台。そしてハイブリッドのS-Z 2WD車が約18台となっています。

ノアは2.0S-Z 2WD車は約67台、2.0S-G 2WD車が約47台そして、2.0Xが約10台とエアロ系グレードのガソリン車が中心となっています。もし、新型ヴォクシー/ノアを欲しい人はこういった未使用中古車を狙ってみるのもありでしょう。

●旧型の80系は、トヨタセーフティセンスを持つ2016年式以降のモデルをターゲットに

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旧型ヴォクシーのフロントスタイル

現在、ヴォクシー/ノアの中古車の中心モデルが、2014年に登場した旧型のヴォクシー/ノアです。当時、新開発した低床フラットフロアによる革新のパッケージを採用することで、クラストップレベルの広々空間やノンステップによる子ども・高齢者にも優しい乗降性、使い勝手の良い荷室が特徴です。

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旧型ヴォクシーのリアスタイル

モデル体系は、5ナンバーサイズの標準モデルと3ナンバーサイズのエアロモデルの2種類。搭載するパワートレーンは、2L直列4気筒ガソリンエンジン+CVTに加えて、1.8L直4エンジン+モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。駆動方式は2Lガソリン車が2WDと4WD。ハイブリッド車は2WDのみです。

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トヨタセーフティセンスのカメラ

その後、2016年1月に一部改良を行い、衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにした「トヨタセーフティセンスC」を採用。また、ハイブリッド車に待望のエアロモデルを設定しています。

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旧型ヴォクシーのインストルメントパネル

2017年のマイナーチェンジでは、外観の変更に加えて、ボディ剛性の見直しやショックアブソーバーの改良により、静粛性や乗り心地を向上。

インテリアでは、センターコンソールボックスや助手席シートバックテーブル、充電用USB端子など使い勝手の良い室内装備を充実させると同時に、スライドドアにシールを追加し、遮音性を向上させています。

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旧型ヴォクシーのフロントシート

2019年1月の一部改良では、搭載している衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンス」の機能性を向上。昼間の歩行者も検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ(レーザーレーダー+単眼カメラ)を採用。さらに、駐車場などでのアクセルとブレーキのペダル踏み間違い時における衝突被害軽減に寄与する先進の安全機能、インテリジェントクリアランスソナー「パーキングサポートブレーキ(静止物)」を新たに設定するなど、安全性を向上させました。

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旧型ヴォクシーのセカンドシート

新型と比べると、運転支援システムは物足りないですが、購入後の満足度を考えたら、運転支援システムのトヨタセーフティセンス装着車を狙いたいところです。特に、2014年デビュー時の初期モデルにはプリクラッシュセーフティなどのデバイス類はいっさいありません。

現在、旧型ヴォクシーの中古車の流通台数は約3,100台。平均価格は約235.5万円です。フルモデルチェンジ前の2021年12月時点での流通台数は約3,455台。平均価格は約223.7万円だったので、流通台数は減少傾向ですが、平均価格はわずかに値上がり傾向となっています。

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旧型ヴォクシーのサードシート

旧型ヴォクシーの価格帯は約74万~約450万円。さらにトヨタセーフティセンスCを採用した2016年式以降に絞ると、流通台数は約2,230台、価格帯は約99万~約450万円と非常に豊富です。グレード構成は、エアログレードの特別仕様車2.0ZS煌II・2.0ZS煌IIIが多くなっています。

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2代目ヴォクシーのフロントスタイル

2007年~2013年まで販売された2代目ヴォクシーの中古車は約1,575台流通していて、平均価格は約59.2万円。中古車の価格帯は約10万~約192万円です。

流通している中古車のうち、約87.6%は100万円以下で手が届くようになっています。このモデルも装備が充実した特別仕様車の2.0ZS煌系が狙い目です。

(文:萩原 文博/写真:トヨタ自動車、萩原 文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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