■日産「アリア」などから「CMF-EV」プラットフォームを流用、「e-4ORCE」を搭載
2021年、欧州日産は初代シルビアからインスピレーションを得たフルエレクトリックシルビアのデザインを公開しましたが、早ければ2024年にもグローバルモデルとして発売される可能性があることがわかりました。
日産デザインヨーロッパのバイスプレジデントであるマシューウィーバー氏は、未来のEVスポーツカーのためにデザインを依頼され、第一世代シルビアを参考にデザインしたといいます。
初代シルビアは1964年の東京モーターショーで「ダットサン クーペ1500」としてデビュー、翌1965年に発売されました。
このモデルは「ダットサン・フェアレディ1600SP311」と同じシャーシを採用したセミハンドメイドの特殊モデルでした。120万円という高額もあり、1968年までの3年間でわずか544台しか製造されていませんが「日本の自動車技術180選」にも選ばれた名車と言えます。
市販型の予想デザインは、初代シルビアを踏襲したシルエットを現代風にアレンジ。フロントからサイドCピラーまで立体感をもたせたキャラクターラインを採用。フロントも初代の雰囲気を待たせ、グリルの中には丸目四灯を配置、シャープな顔つきが予想されます。
また、両サイドにはニッサンの特徴である縦型ディフューザーも取り入れられる可能性があるでしょう。
シルビアEVは、日産「アリア」やアルピーヌ「GT Xオーバー」が採用する「CMF-EV」プラットフォームを流用。4WDシステム「e-4ORCE」を搭載し、航続はWLTPモードで580km/hと想定されます。
フルエレクトリックとなるシルビア新型のワールドプレミアは、最速で2024年と思われ、初代から実に59年ぶりの復活となります。