■VWグループの「MLB Evo」のアップデートバージョンを採用
アウディは現在、主力モデル「A4」ファミリー次期型を開発中ですが、派生ワゴンに設定されるパフォーマンスモデル「S4アバント」市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
プロトタイプのフロントエンドには、新グラフィックのLEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライトを装備。
コンパクトになったメッシュグリル、バンパー両サイドにスリムなエアカーテンを配置し、フォグランプはメインクラスターに統合されているなど、ベースモデル「A4アバント」プロトタイプと同じです。
しかし、ボディを若干ローダウンし、クワッドエキゾーストをインストールしていることから、パフォーマンスモデル「S4アバント」と思われます。
側面を見ると、洗練された新設計のドアハンドルをカモフラージュ。ホイールにはいくつかのカバーがみられ、センターキャップにはトルクセンサーが取り付けられています。これはテスト中にホイールの滑り量を検出するように設計されたデバイスです。
キャビン内では、ワイドデジタルスクリーンを搭載、大刷新されたダッシュボードを備えています。タッチスクリーンは、現行型S4のように突き出るタイプではなく、センターコンソールに統合されます。
また「Q4 e-tron」から流用したようなフラットボトムステアリングホイールを装備。オートマチックトランスミッションの分厚いギアレバーははるかにコンパクトなセットアップに変更されると思われます。
スタート/ストップボタンはほぼ同じ場所に配置されているようですが、これは火災の場合にクルマの電気システムを停止する緊急事態用です。
市販型では、フォルクスワーゲン(VW)グループの「MLB Evo」のアップデートバージョンを採用。現行型パワートレインは、最高出力349psを発揮する3.0リットルV型6気筒ターボチャージャーエンジンを搭載していますが、メルセデスAMGが6気筒から直列4気筒はダウンサイジングしており、S4でも同様の変化が見られるかもしれないほか、マイルドハイブリッド技術が投入され馬力が向上する可能性は高いでしょう。
アウディは、ベースとなるA4セダンとアバントを2023年に投入する計画をもっており、「S」と「RS」が2024年に続くことになるでしょう。