■ 標準GT3よりさらに究極の最強ストリートモデル「GT3 RS」
ポルシェがワールドプレミアを直前に控える「911GT3 R」新型のフルヌード姿を、カメラが初めて捉えました。
911GT3 RSは、愛好家の間で「公道のレーサー」とも言われ、自然吸気エンジンを搭載する究極の『911』とされている最強ストリートモデルです。
捉えた最新プロトタイプのフロントエンドには、バンパーに大型インテーク、両端に垂直のフィンを備えています。また、フードには一対の巨大な通気口を配置。ただしこれがラジエターを冷却するものなのか、空気力学を改善するためにエアを送るためなのか明らかではありません。
側面では、フロントフェンダーの上部に大きなスリットを装備、ホイールの後ろにも別のフィンが見てとれます。標準GT3と異なり、RSでは後輪の前部に開口部が配置されています。後部では、GT3よりさらに巨大なウィングを装着、その下にはリアデッキのリップにもコンパクトなスポイラーが確認できるほか、後輪の後ろには複数の垂直フィンを装備、エアロダイナミクスが大幅に向上すると予想されます。
足回りにはイエローのブレーキキャリパーを備えていることから、カーボンセラミックストッパーがあることを示しています。また、これまでのプロトタイプと大きな違いは、センター出しデュアルエキゾーストパイプが下向きに装着されている点ですが、最終的に調整される可能性が高いです。
新型のパワートレインは、4.0リットル水平対向6気筒エンジンを搭載、9500rpmの超高回転でパワーを発揮します。また最新情報によると、前世代の最高出力は520hpでしたが、新型では580hpまで向上すると予想されます。トランスミッションは、6速マニュアル、および7速PDKデュアルクラッチを提供するGT3とは異なり、ラップタイム重視のRSではPDKのみが提供されます。
気になる911GT3 RSのワールドプレミアですが、6月23日のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードと噂されていますが、ポルシェが大きなサプライズを計画していない限り、その可能性は低いと見る情報もあります。