カウンタックの意味は「ワ~オ」と判明。ランボルギーニ「カウンタックLPI 800-4」を日本でお披露目【新車発表会】

■復活カウンタックは112台の限定車、日本上陸予定3台中の1台を披露

●超軽量ボディは、乾燥重量1,595kg

2022年6月21日(火)、ランボルギーニジャパンは2021年8月に米国のペブルビーチで発表した、ランボルギーニカウンタックLPI-800-4を公開しました。

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カウンタックを挟んで、左がダビデ・スフレコラ ランボルギーニ・ジャパン代表。右はフランチェスコ・スカルダオーニ アジア太平洋地域CEO

カウンタックの名称は、驚きと感嘆を表すピエモンテ地方の方言である「coon-tach(クンタッチ)」に由来していて、わかりやすく言うと「ワーオ!」ということだそうです。そしてランボルギーニの中では数少ない、闘牛が由来ではない名称となっています。

カウンタックLPI-800-4のシャシーとボディパネルには、すべてカーボンファイバーを採用。そしてアルミニウム製のフロント/リアフレームを使用しています。またインテリアトリムにもカーボンファイバーを使用し、最適な軽量化と抜群のねじり剛性を実現しながら、乾燥重量はわずか1,595kgと非常に軽量なのが特徴です。

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カウンタックLPI-800-4のフロントスタイル

サスペンションはフロント、リアともに完全独立型のダブルウィッシュボーン式。パーツにはアルミニウムを使用しています。さらに、フロント/リアに加えて水平ダンパーにはスプリング付きプッシュロッド式磁性流体アクティブサスペンションを採用しています。

●パワーは814ps、最高速は355km/h

カウンタックLPI-800-4に搭載しているパワートレインは、最高出力780ps、最大トルク720Nmを発生する6.5L V型12気筒自然吸気エンジンに、最高出力34psを発生する48V電動モーターをギアボックスに直接搭載したマイルドハイブリッドシステムを搭載。

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カウンタックLPI-800-4のリアスタイル

これはランボルギーニ・シアン用に開発したパワートレインです。マイルドハイブリッドとしては唯一電動モーターとホイールを直接つなぎ、V12エンジンの純粋な挙動を維持しています。そして電動モーターの電源は、同じ重さのリチウムイオンバッテリーに比べて3倍の電力を誇るスーパーキャパシタから供給されます。

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カウンタックLPI-800-4のV12エンジン

システム最高出力814psを発生するマイルドハイブリッドシステムを搭載したカウンタックLPI-800-4のトランスミッションは7速ATで、駆動方式はフルタイム4WDです。カウンタックLPI-800-4はランボルギーニ最高クラスのパフォーマンスを実現。0-100km/h加速はわずか2.8秒。最高速度は355km/hを発揮します。

 

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カウンタックLPI-800-4のインストルメントパネル

インテリアは、インストルメントパネル中央に配置された専用の8.4インチHDMIタッチスクリーンでは、コネクティビティ機能やApple CarPlayなどの操作が行えます。また「Stile」と書かれたボタンを押すと、ここだけで聴くことのできる、カウンタックのデザインフィロソフィーの解説が流れます。

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フロントは20インチ、リアは21インチホイールを装着

カウンタックLPI-800-4はフロントに20インチ、リアに21インチのアルミホイールを装着。ホイールは1980年代の「テレホン」スタイルで製作され、大径ホイールの中には、カーボンセラミックブレーキディスクを装着。タイヤはピレリPゼロコルサが装着されています。

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発表会場にはカウンタックLP500クアトロバルボーレも展示

発表会の会場にはカウンタックLPI-800-4と同じ赤いボディカラーのLP500クアトロバルボーレが展示されました。シザーズドアはもちろん、Aピラーの角度、リアのコンビネーションランプなど2台並べると、共通のデザインを見ることができます。

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カウンタックLPI-800-4のシート

カウンタックLPI-800-4は限定112台で生産されますが、日本には今回展示されたモデルを含めて約3台上陸予定とのこと。筆者が幼い頃に起きたスーパーカーブームのように、このカウンタックLPI-800-4が展示されると、カメラを抱えた子どもたちに取り囲まれてしまうでしょう。

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カウンタックLPI-800-4のマフラー

スーパーカーはいつの時代も、子どもたち(少年の心をもった大人)にとって憧れであり、元気にしてくれる存在であることは変わらないのかもしれません。

(文、写真:萩原 文博

この記事の著者

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萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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