■メインマーケットはアメリカ
「居心地がいいクルマだね」
このクルマでの初めてのドライブデートで、彼女はレガシィ アウトバックをそう感じたらしい。
アウトバックは、スバルが日本で販売しているクルマのなかでは、もっとも車体が大きなモデルだ。
「だから車内がゆったりしているんだ…」
そんな彼女の分析は、まさにその通り。真骨頂は後席スペースで、膝回りの広さはそこらのセダンとは比較にならないゆとりがある。だから、ファミリーユーザーとのマッチングがいい。
…まあ、ボクは独身なのでそういう視点はあんまり関係ないけれど。
それなのに、どうしてアウトバックを選んだかといえば、その世界観に惚れたからだ。アウトバックは日本車だけど、メインマーケットはアメリカ。だからどことなくアメリカンを感じさせるのは、気のせいじゃないのだろう。
●いつかはキャンピングカー
車体はかなり大きい。全長4870mmに全幅4870mmもある。だけどそれはウィークポイントではなく、個性。だってアメリカ向けなんだから。正直いうと日本の狭い路地や駐車場は気を遣うけれど、この雰囲気が気に入っているボクにとっては、大した欠点ではないかな。大きいからいいんだ。
アウトバックのもうひとつの魅力。それはラゲッジスペースだ。テールゲートを開けると多くの人は驚くんじゃないだろうか。奥行きが1.2mもあり、日本で買えるステーションワゴンのなかでもトップを競う広さだ。同じくスバルの「レヴォーグ」や「フォレスター」よりも広い。
「夏になったらキャンプに行こうよ。冬はスノーボードだね」(彼女)
アウトドアレジャーとのマッチングが最高のアウトバックは、人生を楽しむ人に最高のワゴンだと思う。いつかはキャンピングトレーラーを引っ張って旅をしたいな…なんて言ったら、彼女はどう反応するだろう。