ヤマハのネイキッドスポーツ「MT-09/SP」に新色採用の2022年モデル。新トレンドのシアン色ホイール仕様も設定

■スタンダード仕様には全3色、SPは1色で展開

ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)は、ネイキッドタイプのロードスポーツ「MT-09 ABS」と上級モデルの「MT-09SP ABS」のカラーリングとグラフィックを変更した2022年モデルを発表しました。

ヤマハのMT-09/SPに新色の2022年モデル
ブルーイッシュホワイトメタリック2(シルバー)を採用したMT-09SP

2021年にフルモデルチェンジを行い、よりアグレッシブなスタイルや動力性能などを与えられたのがMT-09。

スタンダード仕様には全3色を設定し7月28日に発売、MT-09SPは1色展開で7月6日に発売されます。

●超軽量ホイールを搭載したスポーツネイキッド

MT-09は、ヤマハが2014年から発売しているスポーツネイキッドです。

2021年のフルモデルチェンジで登場した3代目では、車体からエンジンまですべてを一新。エンジンは、排気量を845ccから888ccにアップした3気筒を採用し、ピストン、コンロッド、クランクシャフト、カムシャフト、クランクケースなど主要パーツの多くを新設計することで、軽量に仕上げています。

ヤマハのMT-09/SPに新色の2022年モデル
ヤマハ・MT09の2022年モデル

車体には、最低肉厚1.7mmを実現したCFアルミダイキャスト製の軽量フレームを採用。また、ホイールにも独自技術により超軽量に仕上げた「スピンフォージド・ホイール(SPINFORGED WHEEL)」を装備。前後ホイールの重量を従来モデル比で約700g軽くし、リヤの慣性モーメントも11%低減するなどで、アジャイルな運動性能に貢献しています。

ほかにも、ヘッドライトには、バイファンクションLEDヘッドランプ(ハイ/ロー一体型)を装備。新開発のIMUを搭載することで、バンク角も反映した「トラクションコントロールシステム」、旋回性をサポートする「SCS(スライドコントロールシステム)」、前輪の浮き上がり傾向時にライダーを支援する「LIF(リフトコントロールシステム)」といった最新の電子制御も投入されています。

ヤマハのMT-09/SPに新色の2022年モデル
ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)仕様のサイドビュー

加えて、上級モデルのMT-09SPでは、4速以上、約50km/h以上での走行時にセットできる「クルーズコントロールシステム」も搭載。アクセル操作なしで設定速度を維持する最新システムの採用により、ツーリング時の疲労軽減などにも貢献します。

●SPはフラッグシップ「YZF-R1M」風カラー

2022年モデルのMT-09では、スタンダード仕様にニューカラー3色を設定。まず、「グレー」はホイールにシアンを採用した仕様で、次世代のMTシリーズを象徴するカラーとして、新たなトレンドを提案しています。

「ブルー」は、スーパースポーツモデル「YZF-R1」を彷彿とさせる色調で、高いパフォーマンスを感じさせるカラーになっています。

ヤマハのMT-09/SPに新色の2022年モデル
MT-09のマットダークグレーメタリック6(マットダークグレー)

「マットダークグレー」は、ダークトーンのローコントラストにより、シリアスなイメージが表現されています。

ヤマハのMT-09/SPに新色の2022年モデル
MT-09SPのサイドビュー

一方のMT-09SPは、1色のみの展開です。ブルーを基調にタンクをシルバーにしたツートーンカラーは、ヤマハのフラッグシップモデルで、数々のレースでもベース車として活躍する「YZF-R1M」をイメージさせるもの。まさに、プレミアム感が満点のアップデートを施しています。

価格(税込み)はMT09が110万円、MT-09SPが126万5000円です。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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