■前後を覆ったプロトタイプを捕捉、果たしてBクラスの運命は?
メルセデス・ベンツは現在、欧州Cセグメントモデル「Bクラス」改良新型を開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
初代Bクラスは2005年に誕生、2011年の第2世代を経て、現行型となる第3世代が2019年に発売、これが初の大幅改良となります。
次世代型への大きなステップが期待されますが、メルセデス・ベンツは先日「A&B」クラスを再編することを発表。現行エントリーラグジュアリーセグメントと呼ばれる車種は「Aクラス」、「Aクラスセダン」、「Bクラス」、「CLA」、「CLAシューティングブレーク」、「GLA」、「GLB」の7車種がありますが、これを4車種に縮小するといいます。そのモデルは確定していませんが、Bクラスは最初に登場したモデルの1つであるとともに、MPVの人気が低下しているなどの理由から、次世代型は登場しない可能性がありそうなのです。
捉えたプロトタイプは、ボディ前後をカモフラージュ。改良新型では、内部LEDデイタイムランニングライトのグラフィックを刷新したスリムなヘッドライトを装備します。またグリル、エアインテークを含むバンパー、後部ではテールライトとバンパーがリフレッシュされるでしょう。
キャビン内では改訂されたトリムを提供、10.25インチ・デュアルスクリーン用のMBUXソフトウェアを入手することが期待されています。Aクラスとレイアウトを共有するなら、センターコンソールのタッチパッドは削除される可能性もあります。
パワートレインは、最高出力136psを発揮する1.3リットル直列4気筒ガソリンエンジン、最高出力116psを発揮する1.5リットル直列4気筒ディーゼルターボエンジンがマイルドハイブリッド技術を採用すると予想。また最高出力160psを発揮する1.3リットル直列4気筒エンジンに、最高出力102psを発揮する電気モーターが組み合わされるフラッグシップ「B250e」はキャリーオーバーされると思われます。
Bクラス改良新型のワールドプレミアは、2023年初頭と予想されます。もしこれが最後のBクラスになるならば、今後その魂は「Citan/Tクラス」や、今後登場する「EQT」などLCVから派生したモデルが継承することになるでしょう。