■スポーツエキゾーストや完全新設計の22インチアルミホイールを採用
4人乗りの2ドアスポーツクーペ「コンチネンタルGT」に、走りやスポーティな外観を際立たせた「Sモデル」が加わります。ベントレーは、快適性を重視した「アズール」に続き、新たにクーペ仕様の「コンチネンタルGT S」とオープンモデルの「コンチネンタルGTC S」を発表しました。
「S」の名にふさわしいハイパフォーマンスモデルで、4.0L V8モデルのコンチネンタルGTの中でもスポーティなキャラクターが強調された仕様になっています。4.0L V8ユニットは、最高出力550PS、最大トルク770Nmを誇り、0-100km/h加速は4.0秒でクリア。V8エンジンの鼓動を強調するべく、「GT S」と「GTC S」には、スポーツエキゾーストが標準で備わります。
同エンジンは、軽快な吹け上がり、優れたレスポンスを実現しているそうで、俊敏な走りに貢献。
48V電動アクティブ・アンチロール・コントロール・システム「ベントレーダイナミックライド」も搭載されています。急なコーナーでは、各アンチロールバーに内蔵されたモーターが最大1300Nmのトルクを0.3秒以内に発生。コーナリングフォースを抑制してロールを最小限に抑えることで、類いまれなフットワークを実現するとしています。一方で、巡航時は、左右ホイールを切り離すことで快適な乗り心地を両立しているそう。
ブラックの加飾が際立つエクステリアは、ブラックグロスのラジエターグリル、ブラックのブライトウェアをはじめ、フロントフェンダーのSバッジなどにより精悍なムードを漂わせています。ヘッドライトとテールランプは、ダークティント、エクステリアのブライトウェアはすべてグロスブラック仕上げになり、「ウイングドB」のバッジと「BENTLEY」のロゴがブライトクロームで仕立てられています。また、リヤウイングは、ダークなエクステリアにマッチするグロスブラックになります。
そのほか、フロントフェンダーのSバッジ、クアッドエキゾーストテールパイプ(ブラック)、「コンチネンタルGTスピード」と共通のブラックのシルエクステンダーなどもエクステリアを引き締めています。
足元のアルミホイールは、完全新設計の22インチで、Y字型の5本スポークの仕上げは「グロスブラック」、新設定の「ペールブロッガーサテン」から選択可能です。さらに、レッドペイントのブレーキキャリパーがスポーティな雰囲気を醸し出しています。さらに、「S」モデルにはグロスブラック仕上げとブライトマシニング仕上げが施された専用の21インチトライスポークホイールも用意。
一方のインテリアもスポーツモデルらしい引き締まった世界観を表現。ハイパフォーマンスを誇示するように、Sモデル専用のツートンカラースプリットが目を惹きます。ステアリングホイール、ギヤシフトレバー、シートクッション、シートバックレストには、スエード調の「ダイナミカ」が備わり、スポーティな走りを支える心地良い肌触りが得られるそうです。
シートボルスターやドアパッド、インパネやコンソールまわりには、レザーハイドを配置。ベントレーが誇る最高級レザーと「ダイナミカ」がコーディネイトされたインテリアに、レザーの滑らかさとダイナミカのソフトな起毛仕上げが共存しています。
ドライバーインストルメントパネルもスポーティさを強調したデザインになっています。パフォーマンスを意識したグラフィックは、「コンチネンタルGTスピード」と共通。
また、「S」デザインのフルートシートは、オプションでキルティングも選択可能です。さらに、各ヘッドレストには、「S」のエンブレムも刺繍されます。無償オプションでベントレーウイングの刺繍に変更することも可能。
フェイシアの金属製「S」バッジは、インテリアのさりげないアクセントになっていて、イルミネーテッドトレッドプレートには、「Bentley Motors Ltd」の代わりに「S」のデザインが刻印されるなど、ディテールまで「S」モデルらしいこだわりが貫かれています。
(塚田 勝弘)