VW「トランスポーター」の兄弟フォード「トランジット」ハイルーフでキャンピングカー仕様を確認

■車内を直立したままカーゴエリアを移動

フォードが販売するフルサイズの商用バン「トランジット カスタム」に設定されるハイルーフ仕様をカメラが捉えました。

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フォード トランジット カスタム ハイルーフ 市販型プロトタイプ

同社の欧州テストセンター付近で捉えたプロトタイプは、オプションで提供されるハイルーフを装備、かなり背の高いキャンピングカーの装いが確認できます。

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フォード トランジット カスタム ハイルーフ 市販型プロトタイプ

フロントには刷新されたシャープなヘッドライト、グリル、コーナーエアインテークを装備。

高いルーフは、ベッドルーム、あるいは貨物スペースとして利用可能なほか、車内を直立したままカーゴエリアを移動することができます。

足回りでは、現在のモデルで採用されている5ラグ(ボルト穴)に対して6ラグホイールを装備、完全に新しいプラットフォームに乗っていることがわかります。

キャビン内には、2つのデジタルディプレイを搭載、分厚いブロック状のため、これが最終製品かどうかは不明です。また、専用のリビングルームスペースを配置、この高さを利用してホテル並みのラグジュアリー空間の提供も夢ではないでしょう。

フォードでは、ポップアップテントを持つキャンピングカー「トランジット ナゲット」も存在していますが、同市場により力を入れることになりそうです。従来のガソリン、ディーゼルモデルに加え、フルエレクトリック、およびプラグインハイブリッド(PHEV)のセカンドバージョンを提供。PHEVは性能がより強化されるといいます。

フォードは2020年6月、VWとの提携を正式に締結しており、トランジット次期型はVW「トランスポーター」次世代型とプラットフォームを共有することになります。

トランジット次期型のワールドプレミアは2023年で、同年前半にはトルコ・コジェリで製造される予定です。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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