APOLLO 
■2シーターを継承する可能性？ SLより軽量化か
メルセデスAMGは現在、高性能2ドアスポーツAMG「GTクーペ」次期型を開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
同社は昨年末、AMGブランドでSLロードスター新型を発表、2015年から2021年に製造されたAMG「GTロードスター」にとって変わりました。なお「GT」の名称はハードトップバージョンに受け継がれています。
今回はエントリーレベルの「53」と、上位モデル「63」のスクープに成功しました。
ニュルブルクリンク高速テストに向かうため、キャリアカーから降りる瞬間を捉えたのが「53」です。次期型では、どちらもSLロードスターや「プロジェクトワン」ハイパーカーからいくつかのデザイン要素を取り入れているといいます。
2台のプロトタイプは同じカモフラージュをまとっていますが、違いはGT53のルーフがイエローなのに対し、63は白いことです。
両モデルとも巨大なブレーキキャリパーを備えたクロスドリルディスクが見てとれます。また後部では、53が円形クワッドエキゾーストパイプなのに対し、63は四角いデザインが採用されています。
市販型では、そのプラットフォームをSL新型と共有していますが、メルセデスのデザインチーフであるゴードン・ワグナー氏は、SLでは快適で豪華なクルージングを楽しむためのモデルであり、GTクーペはよりスポーティなドライビングを堪能するために開発、2つのモデルを区別したと語っています。
AMG GTはロードスターのパワーソフトトップではなく、固定ルーフを使用しているため、SL新型より軽量になると思われます。またSLが4シーターになり実用性が高められましたが、GTでは2シーターを継承する可能性が高そうです。
53のスパイショットでは、ダッシュボードがほんの少し見える画像がありますが、そこには、丸くてレトロな通気孔が見えます。
パワートレインは、SLと同様に2つの4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンから供給され、SL55では最高出力469ps、SL63では577psを発揮しますが、GT53では最高出力476ps・最大トルク699Nm、GT63では最高出力585ps・最大トルク799Nmを発揮、「4MATIC＋」全輪駆動を組み合わせます。
またGTブラックシリーズや、4ドア「GT 63S Eパフォーマンス」の800psを超える高性能PHEVの設定も噂されています。
