目次
■カローラクロス、車内外のユーティリティ性を見てみよう
カローラクロスの細かい点を見ていく4回までは、車両概要や安全機能、夜間走行、主要装備などについて述べてきました。
第5回では、4回までに紹介しきれなかったカローラクロスの使用性や、その他気づいた点を見ていきます。中には、前回までと重複する項目もありますが、あらためてということで。
さあ、今回から新登場の、モデルのMaiさんといっしょに見ていきましょう。
●運転席から
・インストルメントパネル
横に広がる水平基調のインストルメントパネル(以下、インパネ)は、現行カローラシリーズで先行しているカローラスポーツ、セダン/ツーリングと基本造形を同じにするもので、助手席側のステッチの向きと、シフト前方のトレイ形状が異なります。全車、指で押すといくらか引っ込むパッドタイプになっています。
「カローラ」はもともと「大衆車」としてスタートしただけに、歴代ともその時代時代でどこか「こんなもの」という安っぽさがあったものなのですが、モデルチェンジ毎の造り込みのステップアップ幅が大きかったのもカローラです。向上幅がもっとも大きかったのは7代目のカローラ(1991(平成3)年)で、ひとつ上のコロナの立場が危ぶまれるような仕上がりだったのですが、今回のカローラシリーズは、先代が当時のヴィッツベースだったこともあって一挙3段飛びくらいにまで飛躍しました。
余談ですが、歌手のさだまさしがおととし2020年暮れの紅白歌合戦で歌った「奇跡2021」は、もともと7代目カローラのCMに起用された曲で、「奇跡~大きな愛のように~」というタイトルでした。
・ステアリングホイール
3本スポークタイプで、左右のスポークには多種のスイッチが設けられています。いまや安全支援デバイスとしてレーダークルーズコントロールやレーンキープアシストが標準化しつつありますから、かつてのように、ホーンスイッチ以外は何もないというハンドルはなくなっていくでしょう。
これだけスイッチをつけたならそのついでに、できればハンドルの裏にでもいいですから、使用頻度の観点から、運転席用のパワーウインドウスイッチだけどこかに置いてくれればありがたいと思うのですが、どうでしょうね? 突拍子もない提案かも知れませんが、タクシー専用車である同じトヨタのジャパンタクシーなどは、右スポークにハザードスイッチをレイアウトしているくらいだし…
・ワイパー&ウォッシャースイッチレバー
OFFから下に向かって間欠(INT)、低速(LO)、高速(HI)、レバー手前引きはワイパー連動でウォッシャー液噴霧。OFFから上に保持している間はLOで連続作動するMIST付きです。指輪みたいにはめ込まれているスイッチは間欠作動の間隔調整で、上にまわすほどワイパー往復の間隔時間が狭まり、下にまわすほど間が空くロジック。先端の回転スイッチはリヤワイパー用で、フロント用とは逆に、一番下がOFF、上にまわすにつれてINT、LO。レバー全体の向こう押しで、低速作動とともにリヤウォッシャー液噴霧。ロジック自体は他社のものとそう変わりませんが、最近は刻印がヨーロッパ車流にマークだけになり、わかりにくくなりました。
・方向指示レバー/ランプスイッチレバー
レバー全体を上下で左右ウインカーが、途中の上下保持でレーンチェンジャー(車線変更)。レバー手前引きでパッシング、向こう押しでハイビーム。AHB(オートマチックハイビーム)スイッチをONにすれば、中立位置で自動ハイビームとなるロジックに変わったのは第3回で述べました。先端の回転スイッチは常時AUTOにあり、パワースイッチONにすると昼間は消灯、夜はライトがいきなり点灯。昼間の手前まわしでは、操作のたびにスモール点灯とOFFをくりかえし、夜間は停車中のみスモール、 1秒以上保持で消灯。手を放すとAUTOに戻るので、消灯やスモールでも発進するとライトが点灯します。向こうまわしでは昼夜問わずライト強制点灯…相当ややこしいのですが、乗っているうちにいつしか覚えるでしょう。
・パワースイッチ
ガソリン車になると呼び名が「イグニッションスイッチ」に変わる、とにかくクルマの大元の始動スイッチ。ここではハイブリッド車について述べると、シフトP&ブレーキペダルを踏んだ状態でのボタンひと押しでハイブリッドシステム起動、メーター内に「READY」が表示されれば発進OKとなり、再度押しでシステムOFFとなります。あまり語られませんが、別のロジックも入っており、2秒以上の長押しか素早い3回押しでシステムが緊急停止します。ブレーキペダル開放(踏まない)で押すと、OFFから押すごとにアクセサリー(ACC)、ONへと順次切り替え。毎度思うのですが、どのクルマも駐車してシフトをPに入れて押すと、いきなりOFFになるのがどうもなじめません。ボタンを分割するなどして、「いきなりOFF」と「ACC」を選べる構造にできないかな(シフトがP以外で押せばACCになるにしても。)。
・インパネセンター下のスイッチ群
左から通信用USB端子、助手席・運転席シートヒータースイッチ。このUSB端子はポータブルオーディオなどを接続してクルマのスピーカーで聞くためと、ディスプレイオーディオのソフトウェア更新を、USBメモリを使って行う場合にも使われます(ソフト更新は通信ででも可能。)。シートヒーターはHI/LOの強弱2段式。昔から、どちらかといえば4WD車や寒冷地仕様などのクルマに多く備わるものでしたが、エンジン効率向上で弱くなってきたヒーターの効きをカバーするため、通常のクルマへの装備が増えてきています。
・運転席右側のスイッチ群
上から順に、視界関係(ライトのレベライザー、AHBメーン、カメラ)のスイッチをまとめ、その下のETC2.0ユニットをはさんで、AC100V電源のメーンスイッチと電動バックドア開閉スイッチをひとくくり。いちばん下はボンネットオープンノブ。ETCはナビ連動ながら、ETC関連の音声はユニット本体から出るというものでした。
・シフトレバー
前側からPRNDBの5ポジション式。プリウスのような、見るからに電気的なレバーではありませんが、おそらくこちらも見た目と感触は旧来のガソリン車と同じにしながら、内部では電気的接続になっていると思われます。やってはいけない、アクセルを踏み込んだままRに入れたり、PまたはRからD、Bの前進位置にシフトしたとき、ハイブリッドシステムが出力を抑える制御が働きます(ドライブスタートコントロール)。
・シフトレバー前方のスイッチ群
左からEVドライブモード、VSC OFF、ドライブモードセレクトの各スイッチが並びます。EVドライブモードスイッチは、早朝深夜の帰宅時や駐車場など、音を立てたらご近所に気兼ねするようなシーンでモーター走行したいときに使います。いわば駆動用電池がカラになるまでの間だけ、電気自動車になるわけ。VSC OFFは、雪道やぬかるみにハマって脱出したいとき、タイヤ空転により働いてしまう、VSCの一部であるTRC(トラクションコントロール)の出力抑制を殺すスイッチ。
ドライブモードスイッチは、押すたびに3つのモードに切り替わるもので、ノーマルに対してトランスミッションとエンジン制御がアクセル操作に対して俊敏になるのがパワーモード。逆にエアコンまで協調させ、制御をおだやか志向に傾けて低燃費に寄せるのがエコドライブモード。いいかえれば、本来人間のアクセルペダルの踏み加減で済むはずのものを、電子が肩代わりして人間以上に緻密に行ってくれるものといっていいでしょう。
・シフトレバー後方のスイッチ群
左からブレーキホールド、パーキングブレーキ(電動式・以下PKB)のスイッチ。まずPKBから。停車時、スイッチを引けば電動PKB作動、押して解除。走行中の引き続けで緊急作動もします。シフトをPから動かすと自動で解除、Pに入れると自動制動する「オートモード」もあるほか、ドアが閉まっている、運転席ベルトをしているなどの条件を満たしているときにアクセルを踏み加えると自動で解除する「自動解除機能」、ブレーキを踏んでいない、運転席ドアが開いているなどの条件を満たしているときに自動で制動する「自動作動機能」も入っています。しかしPKBをかけた・かけていないを意識できるよう、日常的にはこれらをあてにせず、手動操作を行うほうがいいでしょう。
本編では入れられなかったブレーキホールドをここで。これはシフトがD、B、Nのとき、ブレーキペダルを踏んで停車したあとにペダルを放しても制動力が維持され、シフトDかBでアクセルペダルを踏むと同時に解除される機能。坂道発進のときなどに使います。電動PKBの自動解除と働きは同じですが、あちらはあくまでも後2輪のブレーキをシーンによってモーターで制御するのに対し、こちらは4輪のブレーキ圧をコントロールするという違いがあります。
・ルームミラー
Z以外は通常のプリズム式、Zは電気的に後続車のライト光を低減する自動防眩式。本体下面左にスイッチがあり、その上部ミラー内と裏側に前後センサーを設置。触れたり覆ったりすると誤作動を起こすので注意しましょう。
・インテリアランプ/パーソナルランプ/ヘルプネット
LED光源を左右ひとつずつ、計2つ内蔵するランプ。インテリアランプとは要するに通常のルームランプのことで、DOORを押すとドア開閉に応じ、ランプマークボタンを押すとドア開閉とは無関係にそれぞれ2つとも点消灯。パーソナルランプとは両脇にあるスイッチを押すと、押した側のランプが点消灯する、いわばマップランプ。スイッチの並びが綺麗すぎていて、夜使うものなのに手さぐりでの操作に難がありました。
中央に見えるSOSボタンはヘルプネットのスイッチで、交通事故や急病などの緊急事態時に押すとクルマがヘルプネットセンターに電話接続し、車内からの救援を要請できるシステム。つまりクルマ自体が携帯電話になっているわけです。ボタン押しで通報するほか、エアバッグ展開時には自動通報もしてくれるエアバッグ連動タイプとなっています。お世話にならないようにしたいものです。
・サンバイザー
前方やサイドからの直射日光を遮りたいときに使うもの。裏にはふたを開くと点灯する照明付きの化粧ミラー付きです。
カローラクロスの場合、よく見かける注意書きがありませんが、どうせならここに、全長・全幅・左右ドアミラー間距離・全高・アンテナを含めた全高、ホイールベース、前後トレッド幅の数値を記した車両正面・後面・側面の図がほしいと思いました。3ナンバーサイズに対応できる駐車場が増えたとはいえ、建物と建物の隙間を縫って造ったような極狭パーキングや古いゴンドラ式駐車場もまだまだ少なくありません。そうでなくても、入口には駐車可能サイズを記した看板がありますが、自車のサイズを常に念頭にしているドライバーも少ないでしょう。ましてやなかなかのサイズを持つカローラクロスならなおのこと、サンバイザーに自車の寸法を示す図なり表なりがあればありがたみは大きいと思います。
●ドア内張り
・フロントドア
Zのみ、全体がやわらかいソフトタイプの内張りで、Zのリヤドアと他機種の全ドアはハードタイプのカチカチプラスチック製。ドアグリップが前寄りなので、ドアを閉める際に重いのが気になりました。小学校の理科で習った、支点・力点・作用点の関係を思うと、ヒンジ(支点)からもう少し距離のある位置にグリップ(力点)があるほうが軽く閉められるわけで、現状にもうひとつ、アームレストに手を入れる場所があるとありがたいと思います。おそらくは、手が届かなくなるほど全開にする機会は少なかろうという判断からだと思いますが、ときと場合によるわけで、もうひとつ加えてくれると使い分けできるのになあ。
・ドアハンドル
ロックノブとドアハンドルを併設する、一般的なレイアウト。全ドアロック状態でも、運転席だけはハンドルひと引きでアンロック→ドア開までできる構造で、これはトヨタが昔から起用している方式です。ハンドルひと引きでアンロックされるのが、トヨタは運転席だけなのに対し、日産は全ドア解錠。日産のほうが便利なのですが、考え方の違いなのかと思いきや、トヨタもクラウン級になるとアンロックが運転席だけか全ドアかを選べるようになっています。ではカローラクロスはどうか? まだそこまでの機能はありませんでした。いずれ加わるかも知れません。
・パワーウインドウスイッチ
全席ともワンタッチ開閉式。ガラス上昇時、ガラスと窓枠の間に異物があると停止する挟み込み防止機能の他に、いつから始まったのか、ガラス下降時にガラスとドアの間に巻き込み物を感知しても停止する巻き込み防止機能までついています。前方に電動ミラースイッチを併設したせいか、パワーウィンドウスイッチが手前に過ぎ、運転席ガラスを開閉するのに何度かパワーウインドウロックボタンと押し間違えました。
その電動ミラースイッチは、鏡面角度調整ノブを左右切り替えと兼用させ、その左にシーソー式の可倒スイッチを置いています。手前押しで格納、前側押しで復帰、中立でドアのロック/アンロック連動の格納/復帰。そうそう、夜間はこのスイッチ部を含めてアームレスト全体を照らす、ライン照明付きでした。
●室内空間
・前席居住性
身長176cmの筆者が座っても前後左右上下、空間に不足はなし。というよりも、車両寸法が3ナンバーサイズなので、これで狭さを感じるほうがおかしい。筆者は手足の長さのバランスが悪く、足が長いのですが、これは自慢じゃありません。ためにハンドル、ペダルと併せてしっくりくるシート位置が決められないという切実な問題に出くわすことが多いのです。最近のクルマ同様、カローラクロスもハンドルに前後位置調整(テレスコピック)が備わっているので、筆者でも適当な位置を見つけやすくなりました。どの体格のひとが座っても不満のない運転姿勢が取れるのではと思います。
・後席居住性
ホイールベースが2670mmのクルマの割には後席足元の前後空間は控えめ。俗に「フトコロ」といいますが、225/50R18ものサイズのタイヤを収めるホイールハウスがそれなりに室内を侵食するからです。ためにリヤシートもいくらか前寄りになっているというわけ。ただし、フル乗車の機会がどれほどあるかと思えばそれも欠点とはいえず、かばんなどと載せることのほうが多いことを考えれば前席から腕を伸ばしてつかみやすいという利点もあります。そのメリットをより明確にするためにも、リヤシートにもスライド機能を与えたら(第1回)というわけです。
・前席シート
Zは本革+ファブリック、他機種はファブリック。すべりやすさをいくぶん残して座り直ししやすい素材になっています。いったん座ったら衣服をつかまれて動きにくくなるような表皮のシートはなくなりましたな。見た目にはそうでもないのに、背もたれ、座面とも身体全体をすっぽり受け止めるような着座感が印象に残りました。Zに限り、前後スライド、リクライニング、シート上下と座面全部アジャスト、ランバーサポートがパワー式。シート全体が大きめなのはいいのですが、背もたれやヘッドレストが大きいため、バックする際に後ろを向くと、割と目の邪魔になるのが気にかかりました。シート全体が拡大傾向にある昨今のクルマに共通する功罪です。
・後席シート
前席に対して平板な造りですが、これといって難癖をつけたくなる点はありませんでした。背もたれにはリクライニング、中央にアームレストがあるのと、座面が前席よりいくらか高くなっており、不満を抱くひとは少ないでしょう。損をしていると思うのは、スポーティといえば黒と誰が決めたのか、前後のシートも含めた室内色が、カローラクロスはどれを買っても黒1色なことで、開放感がないことです。真っ白とはいいませんが、明るめのブルーやブラウン、品のいい赤系統のものも用意すると、同じ室内寸法でも広さ感が加わっていいのではと思います。
・前席乗降性
一般の乗用車に対してフロアや座面が地上からいくらか高いことから、当然乗り降りのしやすさも乗用車に比べて上ということになります。フロアが高いといってもラダーフレーム付きのランドクルーザーよりははるかに低いのと、フロアとサイドシルの段差は乗用車並みなので、足を引っ掛けることもありません。ひとつ改良してほしいと思ったのは、運転席からの乗降…というよりも乗る際に、インパネ右の「く」の字にも似た張り出しに左膝が当たる点です。筆者は前述の理由でシート位置を後ろ寄りにしていたのですが、その筆者でさえ何度か当てました。シートを前寄りにしているひとはなお接触する可能性があるのではないか。もうちょい削って張り出しを抑えてくれるといいと思います。
モデルのMaiさん(身長158cm)の乗降の様子を連続写真で撮っておきましたのでごらんください。
・後席乗降性
筆者実測では、フロアも後席のほうが前席よりいくらか高いのですが、乗降するぶんには無視できる程度の違いでしかありませんでした。撮影の都合上、ドアは全開にしてありますが、狭い場所での控えめなドア開口角でも、開口上下寸があるぶん、乗降にしにくい点がないのは、Maiさんの姿勢からもわかると思います。
同じく連続写真を撮りましたので、Maiさんの無理のない乗降の様子をごらんください。
●空調/オーディオ
・オートエアコン&ヒーターコントロールパネル
試乗本編でも述べていますが、あらためてここでも。ハイブリッド車は電動インバーターコンプレッサー式、ガソリン車は通常のコンプレッサー式。ZとSは前席左右の独立温度コントロールと前席集中モード(S-FLOW)がついています。スイッチが小さく、機能にかかわらずただ下にズラリと並んでいるだけなのが扱いにくいものの、Maiさんの視線、手の形を見てもらえればおわかりのとおり、パネル自体上を向いているので操作感は上々でした。
・ディスプレイオーディオ
全車7インチ版が標準装備。G”X”が2スピーカー、他が4スピーカーですが、SとZで9インチ版をオプション選択した場合は6スピーカーとなります。オーディオ、テレビ(要契約)、SmartDeviceLink Apps(Apple CarPlayかAndroid Autoでスマートホンの画面を表示)などの機能を使用可能。トヨタのディスプレイオーディオで注意が必要なのは、大きな液晶画面のイメージとは裏腹に、クルマの買いっぱなし状態ではナビゲーションが内蔵されていない点で、販社オプションのエントリーナビキットもしくはT-Connectナビキットを加えて初めて使うことができます。それがこの画面表示で、「目的地」「T-Connect/Apps」の表示でわかるとおり。
最近のクルマのナビモニターに共通することなのですが、画面1枚を立て掛けているだけのようにレイアウトしているため、ダイヤルをまわすにしても画面タッチするにしても周囲に指を引っ掛ける部分がなく、ただ手を浮遊させるため、操作する手が安定しないのが困る点です。また、画面が外光を受けて反射することはありませんでしたが、助手席に置いたものが映り込むことがありました。できれば上下左右に角度調整ができるといいと思います。
・パノラミックビューモニター/フロントビューモニター
本編でも述べましたが、Maiさん入りでふたたび。車両前にいるひとは、画面上ではこのように映し出されます。2~3歳時を想定してしゃがんでもらっていますが、そのときの運転席からの様子はこのとおり。あまりカメラに頼るのは、カメラなしのクルマに乗ったとき、そして故障したときのことを思うとどうかと思うのですが、あればあったで直接見えないものが見えるようになってありがたいのも確かです。こうやってひとはどんどんダメになっていく…
●室内の収容スペース
・グローブボックス
ダンパー付きのグローブボックスは容量がほどほどで、インパネの奥行きから想像するほどのものではありませんでした。ページ増が著しい車両やナビ、ディスプレイオーディオの取扱説明書も収めた車検証入れを入れたら、他に入れられるものは懐中電灯くらいかな。車内各所にたくさん間接照明がある割には、内部を照らす照明はありませんでした。
・オープントレイ
シフトレバー前方には平面トレイが。試乗車にはZにだけオプションで選べるおくだけ充電がついていました。奥行きはスマートホンが縦に入る程度のもので、タバコや財布など、手まわり品をちょいと置いておくのにちょうどいいでしょう。内部には夜間照明付き。
・カップホルダー
フロント用はコンソールボックス前方…前席サイドに設置。リヤ用はセンターアームレスト内に2つ。ごくごくオーソドックスな造りですが、いちばん使いやすい場所でもあります。これでいいのです。
・ボトルホルダー
いまはナビが普及したから道路地図帳を持ち込むひとはいないというのか、かつて地図帳の居場所だったドアポケットはずいぶんと縮小されてしまいました。確かに筆者もナビを使うようになって地図帳はトランクに入れるようになり、いつしかトランクにさえ置かなくなりました。というわけで、ここはいまやボトルの置き場所に変化。その後ろのポケットはメモ帳の他、軍手や懐中電灯を置いておくのにいいでしょう。リヤ用ボトルホルダーはアームレスト前方にあります。
・センターコンソールボックス
Zは合成革巻きのステッチ付き。
内部にはアクセサリーーソケット(12V・10A・120W))をひとつ、後部の後席用空調吹出口の下に充電用USB端子(DC5V・2.1A・10.5W)が2個ついています。
・シートバックポケット
助手席のみ、背もたれ後ろに雑誌などを入れられるポケットが。ナビのないひとが車内に地図帳を常備しておきたいときはこちらにどうぞ。
●整備性
・ランプ交換のしやすさ
整備といっても、いまどき自分でできることはほとんどない上、自分で行うひともいないでしょうが、自前で行えば電球代数百円だけですむ電球交換くらいは自分ですませたいところです。というわけで筆者はいつも、クルマの電球の交換作業性が気になっています。フロントのスモールランプひとつ交換するのに、前輪を右か左いっぱいに切らなければならなかったり、ランプやバンパー、リヤランプなら荷室内張り、バンパーをそれぞれ脱着しなければ電球交換ができないクルマがあります。
ZのフロントランプはフルLEDのため、素子切れしてもセルフでの光源交換はできませんが(それはそれで問題なのですが。)、Z以外のSやGの車幅灯、ウインカーは電球(バルブ)のため、自前交換が可能。写真はZのフロントランプ裏のものですが、察するに、SもGも自分での交換はしやすい部類のように思われます。ランプ裏が補機類でギッシリしておらず、手がソケットに容易に手が届くと思われるからです。
いっぽうのリヤは写真のとおりで、ウインカーはボディ側のランプ筐体をボルト2本で外して交換可、後退灯は、バックドア内張りのふたを外せば顔を出すソケットに、手…というよりも指を伸ばせばOK。自分でできることは自分で行いたいものです。
・ウォッシャー液タンク
電球交換やオイル交換はディーラー任せにするにしても、せめてウォッシャー液くらいは自分で補充しましょう。あの青い水、カー用品店に行けば2Lで200円弱で買えます。というわけで、ひょろ長い補充口が右ランプ後ろに。タンク本体はたぶんバンパー内にあるようで、見た目に残量がわからないのがいまのクルマの不便な点です。ガラスが汚れていざウォッシャーを使おうとしたら出なかった…このようなことのないよう、せめて液残量を知らせるランプをメーター内に置いてほしいところです。
なお、ウォッシャー液のタンク容量は、フロント・リヤ兼用の4.8L。これは新型ランドクルーザーと同じでサイズであり、いちど満タンにしたらかなり持ちますな。
●その他
・パノラマルーフ(電動サンシェード&挟み込み防止機能付)
青空の下、パノラマルーフから樹を見上げるMaiさん。うまく撮れたと自負しているのですが、後でカタログを見たら、似たような写真が出ていました。まったくの偶然です。
それはさておき、これくらいのクルマになるといちばん安い機種を買っても充分なので、G”X”を買いたいところですが、筆者だったらSかZを買うでしょう。なぜならパノラマルーフがほしいからです。いまやガラスのサンルーフは人気薄ということで、国産車では壊滅状態にあります。サンルーフにお金かけるくらいなら、その費用をエアロパーツやオーディオにまわすひとのほうが多いのだそうで。換気が一気にできる、雨の日でも車内が明るくなる、夜のビル街を見渡せる…こんないいものはないのに。カローラクロスのパノラマルーフは、そこいらのガラスサンルーフとは比較にならない、長さ×幅=1017×785mm(筆者実測)の広大サイズ。ただしスライドもチルトアップもしないはめ殺しで、内側に電動のシェードがつくにとどまります。しかしあるのとないのとでは大ちがい! あるだけでうれしく、楽しくなる、そんな気分にさせてくれるパノラマルーフです。
・ワイパーがほとんど見えないスッキリ視界
最近のクルマのいい傾向だと思っているのが、フロントのワイパーが、高級車に限られるフルコンシールドワイパー並みに運転者から見えないこと。雨の日には欠かせないワイパーですが、晴天時に丸出しになっているワイパーほどじゃまなものはありません。不要のときには引っ込んでいてほしいのですが、写真をごらんのとおり、カローラクロスのワイパーはほとんど隠れています。ただしこれは中から見たときの話で、外から見ればほとんど丸出しのまんま。フロントガラスのセラミック塗装に隠れているだけなのでした。いまのクルマは歩行者保護とやらでバンパーの突き出しをなくし、フードを高くしている(エンジンとフードの隙間を空けるため)のですが、歩行者保護を謳うならクラウンのフルコンシールド同様、どのクルマもワイパーはフード下に隠すべきなんじゃないかなあ? とはいえ、ワイパーをフード下に隠すのは意外と難しい設計なのだそうです。
・見えるのはここまで
筆者は、どのようなクルマでもおおよその自車の幅、先端が見えるよう、原則的には運転席からフードが見えなければならないと思っているのですが、見えると逆に路面が見にくくなって怖いという意見もあり、ひとそれぞれなんだなと思っています。で、カローラクロス。見えることは見えるのですが、フード両脇角まで見えるわけではありません。というよりも、取りまわし性向上で先端がラウンドしているため、そもそも角といえる部分がないのです。ではどこまで見えるか。身長158cmのMaiさんは、矢印の位置までは見えるとのこと。位置としてはサイドから見たときのライト後端のちょい後ろ、そしてフードの斜めプレスラインのすぐ外側。そこから先は予測で運転しなければなりません。カローラクロスを納めたら、運転席から見えているのが、車外から見たときのどの位置なのか、ちゃんと把握しましょう。
・こんなところに細かい配慮
最近のトヨタ車は静粛性向上に力を入れていると見た! まずは音源そのものを小さくする。その補いとして防音材を使う、メルシートで鉄板の振動を抑える、できるだけ隙間をふさぐ、など、クルマの防音対策はいろいろあるのですが、筆者が注目したのはここ。たまたま見つけました。ドア下部に設けられた数カ所の穴。どのクルマも最初はED塗装(電着塗装)を施すのですが、これは塗料のプールにボディをくぐらせて施します。この穴はEDの抜き穴なのですが、これは車両が完成し、ユーザーの手に渡ったあとは、日常的には雨や洗車で入り込んだ水の水抜き穴となります。その穴をもキャップでふさいで音の侵入を抑制しているのです。ふさいだら水が抜けないじゃないのと思ってよく見たらわずかにスリットが残してありました。
このキャップの有無の差が音を聞く耳に現れるわけではないのですが、そもそも音の低減は何かひとつ策を加えて大きな効果を得られるものではなく、小さな小さな対策の積み重ねで少しずつ効果が出てくるものです。したがって、小さな穴ふさぎだってバカにはできないものなのです。
●Maiさん助手席トーク
今回初登場いただいたMaiさん、普段はひとが運転するクルマに乗るだけなのですが、運転をしない、ごく普通のひとならではの意見を撮影の帰り道に聞いてみました。
感想をたずねたら、最初に出てきたのはディスプレイオーディオ画面の大きさについてでした。
<第一印象は液晶画面の大きさ>
—どうですか、このカローラクロスは。
Mai:ディスプレイモニターが大きいのが見やすい。画面をタッチするのも、小さいモニターのように顔を近づけなければ押せないというのがないのがいいと思いました。見やすくて押しやすい。
—画面が大きいと指の移動量が大きくなるのでイヤになるかなあと思っていたんですけど、大きくなったらなったで、別に悪くはないですね、これ。
Mai:そうですね、見やすくて押しやすくて。
—このクルマに乗った後自分のクルマに乗ると、小さいと思っていなかった7インチナビの画面がまあせせこましいことせせこましいこと。
Mai:これよりも小さかったら確かにそう思っちゃうかも。最初に思ったのが画面がおっきいなということでした。あと、スマートホンを置くだけで充電ができるのがいいですね(おくだけ充電)。いちいちジャックを差さなくていい。コードが這っていると生活感が出てしまってスタイリッシュじゃなくなっちゃう。ないほうがスッキリしていてきれい。
<室内の快適性について>
Mai:いちばんはこのシートの座り心地ですね。
—あっ、そう。
Mai:身体が中心にうまくハマるのと、あとここ!(シートバックのサイドサポート部) ここがね、肘置きみたいなんですよ。こうやって肘が置けるの。
—本当は肘掛けになっているのはここ(コンソールボックスのふた)だけどね…ただ高さが中途半端なんですよ。
Mai:そうですよね。でもこちらのふただと身体を右側に寄せなればならないけど、ここはちゃんと肘の高さになっていて座った状態で肘が置けるんですよ。なんか楽ちんだなあと思って気づいたらさっきひとりで感動していました。
—あっ、そう。確かに腕のひっかかりにはなるわなあ…ところで今日は暑い日だったけど、クーラーの効きなどはどうですか?
Mai:あっ、クーラーの効きは早かったです。
—前も後ろも?
Mai:後ろも風がすぐに来て…
—後ろの吹出口はおもちゃみたいで役に立つのかなあと思ってたけど、ちゃんと効いているんだ!
Mai:ちゃんと風が来ましたね。風が出た瞬間に冷たさが感じられて、服の中に風を通して過ごしていました。あれだけ暑いとね、わずかでも冷たい風が来ると確かにありがたいですものね。お化粧がよれるっていうんですけど、今日は一瞬で汗かいちゃったから、風が出てくるのはお化粧のためにもうれしいです。冷房が効いてくれて助かりました。
—でも女の人は風には当たりたくないんでしょ? 顔に当てないのは乾燥を防ぐためとやらで…
Mai:そうです、そうです。だから首から下に当てていました。あと、吹出口からの風が強いんですよ、いい意味で。風力があるので首のところに当たるようにしていました。でも顔に当てると目を開けていられないくらい風力があるのはいい。
—いま助手席側の温度を最低にしてみたんだけど、寒くはないですか? これは左右別々に温度調整ができるんです。
Mai:へえ、それもいいですね。
—普通はひととおりにしか温度調整できないんだけど、このパネルにDUALってあるでしょ? そうすると、そちらはそちらでご自由にということで運転席とは別に温度調整ができるんです。
Mai:へえ、便利! これ超便利です!
—どれほどのひとがありがたがるんだろうと思ってたんだけど…
Mai:これがいちばん便利かも知れない。男性の方が女性よりも基礎体温が高いイメージで、女性が寒がっていても男性は暑がるというのがあると思うんですけど…
—ああ、やっぱりそういう差があるんだ。
Mai:そう、あるあるある。ありますっ!
—え~っと、じゃあ女の人は設定温度が高めのほうがいいのかな?
Mai:私の場合はつけなくていいくらい…あ、つけないはできないのか! じゃあ、風は少ない方で…
—ここまでやるんだったら、風の量も別個にしてくれればいいのになと思う。
Mai:かといって、消したら夏はみんなが暑くなってしまうので、左右独立で温度調整ができるのはありだと思います。
—じゃあ、そちらは高めでこちらは低めと…
Mai:うん、別々にできるのは便利でいいと思います。
—左右独立の温度調整はどれほどのひとがありがたがるのかとずっと思っていたのですが、そうはっきりと「いい」というのは初めて聞きました。
Mai:クーラーをつけてくれるのはありがたいけど寒すぎということもあるんです。運転席が男性なら基礎体温の違いがあるのでなおさら…いまのクルマはこれが普通なんですか?
—左右独立温度調整機能はだいぶ普及していています。
Mai:へえ…知らなかった。
—じゃあ、気に入ったのは…おくだけ充電でしょ?
Mai:うん。
—あと、後ろもしっかり涼しくなるのと、左右別個で温度調整ができるのと…
Mai:そうですね、あとここの肘! 液晶が大きくてボタンも大きいこと。
—そうか、5つだ。
Mai:あと、こっち(サンバイザー裏)に鏡があってランプがつくのも最高。
—普通はね、ランプは鏡の横にあるんですけど、まぶしいというひとがいるらしくて、トヨタ車の場合は天井側にあるんです。
Mai:いや、まぶしいですよ、見ているところにライトがあるのは。
—だからトヨタの場合は上から照らすことにしたんだって。
Mai:へえー。
—上から照らされると違いますか? あんまり変わらないような気がするんですが。
Mai:ずうっと光を見ていると目がチカチカしちゃう。だいたい、このミラーを見るときというのはメイクを直すときなんだから、近づいたところにライトがあったらチカチカしちゃって直すのなんてできないですよ。助手席のサンバイザーに鏡があってライトが上にあるというのは女子にはうれしいです。
<高速道路で>
—ところで高速道路での乗り心地はどうですか?
Mai:気持ちいいですね。寝てしまいそう。
—ふだんクルマに乗らないっていうことは、車線をはみ出しそうになるとクルマが自分で戻そうとするようになっているのも知らないわけですね?
Mai:え~、本当? じゃあ、運転しなくていいじゃん!
—やってみましょうか(LKA操作)
Mai:え~っ、すごーい。
—はあ、やっぱり感動ものですか。
Mai:(うれしそうに)感動しています。
—いまクルマが白線を読み取っているんですが、はみだしそうになるとほら…
(警告音吹鳴)
—ハンドルが自動で動く。やっぱり初めてですか?
Mai:初めて見た! じゃあ居眠り運転防止できますね。
—でもね、ハンドルから手を放しっぱなしにしているでしょ、そうすると「いいかげんにしろよ」ってクルマから怒られるの。
Mai:うそ?
—ほんと。「あんまりオレ任せにしているとそのうち見放すぞ」って怒られる。ほら、メーターに「ハンドル保持してください」って出たでしょ? なおそれを無視すると「支援停止」って出る。
Mai:えっ、ほんとだ。
—で、「はい、すいませんでした」とまたハンドルを握ると復帰するというものなんです…そうか、初めてだとおもしろいかっ。
Mai:なるほどね。おもしろい! そうか、あんまりはみだしてばかりだと見放されるんですね。
—じゃあ、前のクルマとの距離を維持して自動で走るクルーズコントロールも…
Mai:知らなかった…
—いまのクルマは至れり尽くせりで、後ろからクルマが来るとドアミラー内にランプ点くようになっているんです。
Mai:へえ…でもすごい! 車線をはみ出すと自動で戻るのは感動しました。
帰り道に交わしたわずかな時間で、平素運転をしないひとならではの、そして女性ならではのお話をうかがうことができました。
会話中にもあるとおり、筆者は空調の左右独立温度調整などはどれほど必要なのかと思っていたのですが、お化粧やお肌の乾燥を防ぐにはありがたいなど、はっきり語るひともあまりいないものですから有用性は高いのだと認識を新たにしたものです。
それにしてもMaiさん、シートサイドの張り出しがアームレストにちょうどいいといっていましたが、シートサイズに対して小柄なMaiさんには、コンソールボックスよりもむしろシートサイドのほうが身近だったのでしょう。レーダークルーズコントロールや車線逸脱防止によるクルマの動作もMaiさんにとっては新鮮だったようで、感心したり、おもしろがったり…
また、自動車メディアではあたり前のように扱われている旬の安全デバイスも、日ごろクルマと疎遠にしているひとへの認知はまだまだ不足していることがわかりました。これは自動車メーカー、自動車メディア双方の広め方が足りないわけで、クルマに乗る人ばかりではなく、乗せられる人にも周知させていくことに務めなければならないと思った次第です。
最後はMaiさんのギャラリー写真で飾っておしまいにしましょう。
というわけで、今回はここまで。
次回は、多大な量のカスタマイズ機能紹介と燃費報告、カローラクロスの購入を検討している人の参考に、販売動向について解説していきます。
(文/写真:山口尚志(176cm) モデル:Mai(158cm))
【試乗車主要諸元】
■トヨタカローラ クロス ハイブリッドZ(6AA-ZVG11-KHXEB型・2021(令和3)年型・2WD・電気式自動無段変速機・プラチナホワイトパールマイカ)
・メーカーオプション:プラチナホワイトパールマイカ(3万3000円)、イルミネーテッドエントリーシステム(フロントカップホルダーランプ、フロントドアトリムショルダーランプ、フロントコンソールトレイランプ・11000円)、ディスプレイオーディオ(9インチ・2万8600円)、アクセサリーコンセント(4万4000円)、ブラインドスポットモニター+パーキングサポートブレーキ(4万4000円)、パノラミックビューモニター(2万7500円)、おくだけ充電(1万3200円)、パノラマルーフ(電動サンシェード&挟み込み防止機能付き・11万円)
・ディーラーオプション:ラゲージトレイ(1万5400円)、ETC2.0ユニットナビキット連動タイプ(光ビーコン機能付き・3万3000円)、カメラ別体型ドライブレコーダー(6万3250円)、フロアマット(ラグジュアリータイプ・2万8600円)
●全長×全幅×全高:4490×1825×1620mm ●ホイールベース:2640mm ●トレッド 前/後:1560/1570mm ●最低地上高:160mm ●車両重量:1430kg ●乗車定員:5名 ●最小回転半径:5.2m ●タイヤサイズ:225/50R18 ●エンジン:2ZR-FXE(水冷直列4気筒DOHC) ●総排気量:1797cc ●圧縮比:- ●最高出力:98ps/5200rpm ●最大トルク:14.5kgm/3600rpm ●燃料供給装置:EFI(電子制御燃料噴射) ●燃料タンク容量:36L(無鉛レギュラー) ●モーター:1NM(交流同期電動機) ●最高出力:72ps ●最大トルク:16.6kgm ●動力用主電池(種類/容量):リチウムイオン電池/3.6Ah ●WLTC燃料消費率(総合/市街地モード/郊外モード/高速道路モード):26.2/25.9/28.9/24.7km/L ●JC08燃料消費率:- ●サスペンション 前/後:マクファーソンストラット式/トーションビーム式 ●ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/ディスク ●車両本体価格:299.0万円(消費税込み・除くメーカー/ディーラーオプション)