エンパイア・ステートビルが完成/日本のレースでも活躍したジェフ・リース生まれる/2代目スズキ・ジムニーがデビュー【今日は何の日?5月1日】

■ニューヨークの名物エンパイア・ステートビルが完成

1931(昭和6)年5月1日、米国ニューヨークのマンハッタンにそびえるエンパイア・ステートビルが完成しました。高さ381m(102階)という高層建築は米国の繁栄と近代高層建築の象徴であり、完成から40年以上にわたって世界一高いビルでした。ちなみに現在日本で一番高いのは、あべのハルカス300m(60階)、世界一高いのはドバイのブルジュ・ハリファで高さ828m(168階)です。しかしサウジアラビアではすでに高さ1000m超えるビルが建設中で、2024年には完成とのこと。これはもう高い山に匹敵しますね。

5月1日には、女優の原沙知絵と本上まなみ、サッカーの森山泰之、作詞家の阿木燿子、作家の北杜夫、画家の円山応挙、英国人ドライバーのジェフ・リース、米国シンガーのリタ・クーリッジなどが生まれています。本日紹介するのは、日本で活躍したジェフ・リースです。

●欧州F2チャンピオンを経て日本のF2やJSPCで活躍したジェフ・リースが誕生

ジェフ・リースは1951年(昭和26)年5月1日、英国ウォリックシャー州キングズベリーで生まれました。1971年、英国フォーミュラ・フォード1600でレースデビューし、1976年にF3にステップアップ。1979年には、ドイツGPでF1デビューを飾り、7位に食い込みます。その後もF1でスポット参戦しますが、成績は残せず1981年にF2にステップダウンして、同年のF2欧州チャンピオンに輝きます。

ジェフ・リース

1983年に生沢徹が監督を務める「i&iレーシング」の招きに応じて来日。来日初年度に全日本F2選手権にフル参戦して、外国人初のチャンピオンとなります。以降は日本でF2やJSPC(全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権)、GC(富士グラチャン)などに参戦、星野一義や中嶋悟らと激しいバトルを繰り広げました。1989年にGC最後のチャンピオン、1992年にはJSPC最後のチャンピオンとなっています。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょうか?

●スズキ・ジムニーの人気を決定的にした2代目ジムニーがデビュー!

1981(昭和56)年5月1日、スズキの「ジムニー」が初のモデルチェンジを行い2代目ジムニーがデビューしました。1970年に登場した初代ジムニーは、ラダーフレームや頑丈な前後リジットアクスル、高低2速付きのトランスファー、大径タイヤを装備した軽自動車初の本格的なオフロード4WDとして、人気を博します。

1982年にデビューした2代目シムニー(C)Creative Commons
1982年にデビューした2代目シムニー(C)Creative Commons
1970年にデビューした初代ジムニー
1970年にデビューした初代ジムニー

2代目ジムニーは、輸出を意識した世界戦略車として登場。内外装を一新して、エクステリアはRV感覚を取り入れたダイナミックなボクシースタイルに、インテリアは直線基調のボディいっぱいに広げたキャビンルームが確保されました。ボディのタイプはキャンバスドア/ハーフメタルドア/フルメタルドア/バンデラックス/バンと豊富なバリエーションを用意。パワートレインは先代と同じながら、パワーアップした539cc直3の2ストロークエンジンと4速MTの組合せ。駆動方式は、耐久性と信頼性を高めたパートタイム4WD(2H/4H/4L)が採用されました。

1982年にデビューした2代目ジムニー1000。1.0L 4気筒エンジンを搭載。
1982年にデビューした2代目ジムニー1000。1.0L 4気筒エンジンを搭載。

初代の小型ジープというイメージから、RV風のスタイリングに変わった2代目ジムニーは、アウトドア好きの若者からの人気を獲得することに成功します。現在のジムニーの原型が出来上がったモデルですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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