ヤマハの軽二輪スクーター「NMAX155 ABS」に2022年モデルが登場。新エンジンやスマホ連携アプリ採用

■静かなエンジン始動や高い燃費性能を実現

ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)は、心地いい加速感を生む155cc・「ブルーコア」エンジンを採用した軽二輪スクーター「NMAX155 ABS」をモデルチェンジし、2022年モデルとして5月25日から発売することを発表!

ヤマハ原付二種スクーターのNMAX155 ABSに2022年モデル
2022年モデルのヤマハ・NMAX125 ABS

新型では、静粛かつ振動の少ないエンジン始動をもたらす「スマート・モーター・ジェネレイター(Smart Motor Generator)」を装備した新エンジンや、スタイルと機能性をバランスさせた新設計フレームを採用。

着信通知や燃費管理が可能なスマートフォン用専用アプリに対応するなどのアップデートが施されました。

●エンジンには新作シリンダーヘッドも採用

NMAX155 ABSは、スポーティな外観や走りで人気のヤマハ「MAXシリーズ」のDNAを受け継いだ軽二輪スクーターです。

シリーズのフラッグシップ「TMAX560」など、日本や欧州で人気が高いスポーツスクーターと同コンセプトの斬新なスタイルを採用、高速道路も走行可能な155ccエンジンが生み出すスポーティな走りをコンパクトなボディに凝縮させたモデルです。

ヤマハ原付二種スクーターのNMAX155 ABSに2022年モデル
NMAX125 ABSのマットグレー(サイドビュー)

その新型では、まず外観に、兄弟車の125ccモデル「NMAX125 ABS」と同様のフェイスデザインを採用。LEDヘッドランプによる精悍な表情を持ちつつも、初めてスクーターに乗る人にも一目でわかる快適性・信頼性を表現します。

また、MAXシリーズの特徴である前後アクスルを貫く、力強く引き締まったブーメランイメージのサイドパネルにより、高い信頼感も表現しています。

一方、走りの楽しさと高い燃費性能などを両立する独自のブルーコア・エンジンも、アップデートを敢行。新作シリンダーヘッドの採用により燃焼室をコンパクト化するなどで、高効率燃焼を実現し、最新の平成32年排出ガス規制に対応させています。

始動時はスターターモーターとして機能し、走行時はジェネレーターとして働くスマート・モーター・ジェネレイターを新搭載。静粛かつ振動の少ないエンジン始動も実現します。

ヤマハ原付二種スクーターのNMAX155 ABSに2022年モデル
NMAX125 ABSのマットダークグリーン

さらに、アイドリングストップ機能の「ストップ&スタートシステム(Stop & Start System)も搭載。信号待ちなどで停車すると自動的にアイドリングを停止して燃料消費を抑えることで、WMTCモード値で44.6km/Lという優れた燃費性能にも貢献します。

なお、アイドリング停止後の再発進は、スロットルグリップを回すだけ。瞬時にエンジンが掛かり、滑らかに発進できます。

●フレームや前後サスペンションも刷新

車体では、スタイルと走行性能・実用機能をバランスさせた新設計フレームを採用。スポーツ系スクーターのプラットフォームとして熟成・進化させており、軽すぎず、適度に手ごたえのあるハンドリングと接地感を実現しています。

ヤマハ原付二種スクーターのNMAX155 ABSに2022年モデル
NMAX125 ABSのマットダークグリーン(サイドビュー)

また、前後サスペンションは最適なセッティングを実施。特にリヤサスペンションは、実走行での官能評価を繰り返し、バネ定数と減衰力のバランスの最適化を図っています。

さらに、前後には軽量なキャストホイールを採用することで、バネ下重量の軽減にも貢献しています。

●スマートフォン用専用アプリにも対応

新型のNMAX155 ABSは、スマートフォン用専用アプリに対応したこともトピックスのひとつです。専用アプリ「ヤマハ・モーターサイクル・コネクト(YAMAHA Motorcycle Connect、略称Y-Connect)」をインストールしたスマートフォンとペアリングすることで、以下のような機能が使えます。

●車両メーターへのスマートフォン通知の表示
・電話やメールの着信、スマートフォンのバッテリー残量などを表示
●スマートフォン画面のサブメーター利用
・エンジン回転数、スロットル開度、エコ運転状況などを表示
●オイル・バッテリーのメンテナンス推奨時期のお知らせ
●燃費管理
●車両の最終駐車位置確認

また、SNS通知、通話着信など、多彩な情報をメーターにアイコン表示することも可能です。

ヤマハ原付二種スクーターのNMAX155 ABSに2022年モデル
NMAX125 ABSのマットダークグレー

ほかにも、このモデルでは、約23Lの容量を確保するシート下トランク、ポケットやバッグなどに携帯するだけでメインキーの操作が可能なスマートキーも装備。フロントトランク内には、電子機器の充電など、さまざまな用途に応える12VのDCジャックを装備することで、高い利便性も備えます。

カラーバリエーションには、新色として「マットグレー(マットブルーイッシュグレーメタリック3)」「マットダークグレー(マットダークグレーメタリック8)」「マットダークグリーン(マットダークブルーイッシュグレーメタリック4)」の3タイプを用意。

マットグレーは5月25日発売、マットダークグレーとマットダークグリーンは7月25日に発売されます。

なお、価格(税込)は、40万7000円です。

【お詫びと訂正 2022/04/09】
本記事は2022年4月30日の公開時に[ヤマハの原付二種スクーター「NMAX155 ABS」に2022年モデルが登場。新エンジンやスマホ連携アプリ採用]としており、NMAX155 ABSを誤って「原付二種」と表記してしまいました。NMAX155は、正しくは「軽二輪」となります。
ご迷惑をお掛けした皆様へ、ここにお詫びして、訂正させて頂きます。

(文:平塚直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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