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■洗練された新たな「クーペルック」を採用
2018年6月にデビュー後、早くも本年7月のフルモデルチェンジが噂されているトヨタの現行「クラウン」ですが、販売店ではすでに3月いっぱいで受注を終了したようです。
発売当初は月販目標4,500台の約7倍にあたる約3万台を受注するなど、好調な立ち上がりを示していましたが、先代がモデル末期に年間3万台以上を売り上げていたのに対し、近年は伸び悩む状況が続いていました。
その背景には、顧客層の若返りを狙ったデザイン路線変更や、スポーティな走りを求めた硬めの足まわり、アルファードを筆頭とする高級ミニバンの台頭、同クラスの輸入車との競争激化などがあるようです。
伝統的なセダンスタイルから、大きくイメージを変化させたサイドビューのデザインにも要因がある模様。
●欧州ではセダンのクーペルック化が加速
一方、欧州車ではアウディシリーズのようにセダンの“クーペルック化”が加速する傾向がみられます。
一例として現行クラウンとアウディA6のサイドビューを比較してみましょう。
するとクラウンでは、ベルトライン(ショルダー部)から上部のグラスエリアの面積が広く、近年の欧州車とは意匠比率が異なることがわかります。
そこでシミュレーションとして、若干ルーフを下げ、なおかつ次期モデルで予想されるFR→FF化によるフロントオーバーハング縮小を織り込んでみると、現行クラウンとは異なる新たなイメージが浮かび上がります。
●グローバルモデルに相応しいデザインへ
今夏の登場が予想される次期クラウンでは、“クーペルック”デザインの意匠比率を見直し、昨年末の「バッテリーEV戦略に関する説明会」で公開された「bZ SDN」風のサイドビューを採用しているとみられ、グローバルモデルとして欧州のライバル車たちに引けを取らないデザインとなっているようです。
具体的には、他のどのクルマにも似ていない、オリジナリティ溢れる造形を採用。
リヤドア後方でキックアップしたベルトラインや、なだらかに後方で交わるアーチ状のルーフラインに加え、前後ドアに設けられた反射の美しいダイナミックなレリーフが目を惹きます。
凹凸を廃したフラット形状のドアノブは、滑らかなサイドビューに異物感を与えない配慮とみられ、是非とも実車への採用が望まれるところ。
デザイン上の関連性が予想されるbZ SDNのリヤビューが公開されていないこともあり、いよいよ間近に迫った次期クラウンの全貌公開に期待が高まります。
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