初めて監督にお願いしたラリーのコ・ドライバー専用装備品とは?☆ 元SKE48梅本まどかのうめまど通信86

■全日本ラリー選手権・唐津で、チーム力の大切さをまた実感!

●競技中、集中しコ・ドライバーの仕事をちゃんとこなせるように用意してもらったラリコン!

梅本まどか
梅本まどかです♪

全日本ラリー選手権第2戦・ツール・ド・九州2022 in 唐津[2022年4月1日(金)~4月3日(日)]から、今シーズンのスタートを切った、元SKE48・梅本まどかです。

今季からマシンが新しくなる中で、中の装備がいろいろ変わった前回のうめまど通信vol.84でお話をしたのですが、その中で監督に今回、どうしても付けて欲しいと頼んだものがありました。

なんだと思いますか?

それは「ラリーコンピュータ monit」(ここからは略してラリコン)。

梅本まどか
携帯の下にあるのがラリコンです

今までのマシンには付いていたり、付いていなかったり。付いていない時は携帯アプリの「ARM」を使用していました!

これでも対応は出来なくないのですが、以前トンネルに入った時にGPSが拾えずに距離が増えていかなかったのです。リエゾン区間でもですが、SS中にトンネルがあった際に少し手間になってしまいました。

携帯アプリじゃできないわけでは決してないのですが、村田康介選手とも以前「JN6だから今回はいいけど、クラスが上がったらもっとノートも精度を上げたいね」と話していたので、「JN1に上がるので今回からはないと困ります」と監督に頼み、付けてもらうことにしました。

監督、ありがとうございました!!!

●ラリー専用のラリーコンピューターはやっぱり優れもの!

やはりラリコンだとボタンも押しやすく、とても使いやすい! これだけのことですが、こういった1つ1つ、ちょっとずつの積み重ねがラリーでは重要になっていきます。

梅本まどか
ARMのツイントリップです!

Team Wellpineはこのラリコンを使っていますが、王道なのは「ARM トリップメーター」。これを使用した事もあるのですが、SSタイムの記録などのやり方が簡単。

いろんな種類があるのですが、物によっては時間もわかりやすく表示されていたりと、お金をかければいい物が揃い、やりやすくなるということなのです。どれくらいの物をどう使うかって、結構チームによって違うんですよね!

●困った…レンタカーでのレッキ

あと、レッキの時に使う物もレッキが本番車じゃない時はチームによってやり方が凄く変わってきます。

チームが用意するレッキ車であれば、予め準備ができるのですが、今回の唐津ラリーは主催者が用意して下さるレッキ車で行わないといけないルールでした。

私は主催者さん用意のレッキ車、というのを体験した事がなく、実はものすごく緊張してしまいました。だって、前もって準備ができないのだから。

時間になったら受付に行き、鍵をもらって、レッキに必要な準備をするのですが、レッキはコースオープン時間とクローズの時間が決まっていて、その時間の中で終わらせなければならないのです。焦るほどではないですが、ゆっくりもしていられないのです。

レッキ車での準備は、レッキ用のゼッケン、またはステッカーを指定の位置に貼ることが、公式通知や特別規則書に指示されています。あとは、ノートチェックをする際に使うインカー動画のカメラの設置、持ち物チェックがほとんどのチームがしている事だと思います。

ドライバーさんによって、レッキの時にハンドルに印をつける方もいますし、その付け方がドライバーによって違うように、コ・ドライバーは何を見て距離を知るのかが重要になってきます。

さすがに全部感覚だけではできないので、その物が必要なのですが、私は今回携帯のアプリでやると事前に決めていました。

でも、その携帯を使えると思っていたけど、取り付ける物や場所がないことに現場で気づき焦りました。どこに置くか、持つのか、はたして持ったままノートは書けるのであろうか…。正直、この時が1番不安でした。

リエゾン区間は出来たとしても、SSでのレッキはただでさえ、ペースノートを作る時にロードブックを見ながら分岐を間違えずに道案内したり、目印を見逃さずにチェックしたり。

ノートもロードブックも持って書かなければいけないのに、携帯も手で持っていたらやりにくくないかな!?って。

梅本まどか
テープで貼り付けていました

他のコ・ドライバーさんはどうやっているのかって情報は、実はSNSにほとんど出ていないんですよね。

今回は持ってやると決めたけど、次回のためにと、空いている時間でいろんなコ・ドライバーさんにお話を聞いてみたり、車内を見てみると「携帯を首からさげて、アプリでやっているよ」っていう方や、「テープで貼ったよ」という方も。

私と同じように手で持っている方など様々でしたが、貼っている方が少し多いのかな!?

それぞれ個性が出ていて、どうなっているのかを見たり話を聞くのは面白く、とても勉強になりました。

どのやり方も便利な所もあれば、不便なところもあるので正しいものなんてなくて、どれがチームとコ・ドライバーに合っているか…なんですよね!

やはりラリーはチーム力や人間の対応力が試されるなぁと、しみじみ感じました。

実際にレッキをしていると、やりにくさはもちろんありましたが、気を張りながら集中して…。なんとか問題なく、終えることができました!

終わった時の達成感がハンパなかったです。

●集中力を上げて、もっと成長したい!

梅本まどか
膝の上にいつもいろんな物が!

2019年のセントラルラリーでは、ロードブックを見ながらノートが書けず苦戦したのに、今ではここまでできるようになったんだ!と。あの時の悔しさが活きていたんだなと実感できて嬉しかったです。

あとは、この唐津ラリーのレッキがコンパクトで半日スケジュールというのも大きかったかもしれません。

長い距離だと集中力を維持するのも大変。

梅本まどか
成長して頑張ります!

膝の上にいろんな物を置き、見ながら書いての集中はやはり大変ではあるので、改めてコ・ドライバーとして、もっと集中力と対応力はつけていきたいなと感じました。

日々勉強、1戦1戦で学ぶ事が多いラリーですが、自分のやり方を早くみつけてコ・ドライバーとして成長したいな。

(梅本 まどか)

この記事の著者

梅本まどか 近影

梅本まどか

「鈴鹿2&4」レースをSKE48のメンバーとしてPRさせて頂いた事をきっかけにスーパーフォーミュラやF1観戦にハマり、今はオンからオフまで様々なモータースポーツを観ること・ツーリング・ドライブが趣味です!愛車はトヨタ86/CB400SF。
アイドル卒業後は名古屋を拠点にタレントとして活動しながら全日本ラリーにコ・ドライバーとして参戦。ラリー歴5年目のひよっこコ・ドライバーとして経験した事やイベント、愛車の話しなど「うめまど通信」で感じた事や裏話を書かせて頂いています!
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