■3.0リットル水平対向6気筒エンジンに「919」譲りのハイブリッドテクノロジー
ポルシェは現在、主力「911」初となる電動モデル「911ハイブリッド」を開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
ニュルブルクリンク高速テストに初めて姿を見せた911初の電動モデルは、フロントとリアウィンドウ上部に電動化を示すイエローステッカーが貼られています。
これまでターボとカレラの両方のプロトタイプをキャッチしてきましたが、このプロトタイプはサイドエアインテークがなく、タイトなホイールアーチ、コンパクトなフリップアップスポイラーを装着しているため、通常の911であることがわかります。
以前のプロトタイプでは、ボンネット前部や、バンパー中央にセンサーが配置されていましたが、この開発車両では隠されています。
そのほかエアインテーク形状も新設計されており、現行型と異なっていることがわかります。
フロントバンパーのデザインは、このプロトタイプが控えめなカレラ、またはカレラSであることを示唆していますが、後部ではナンバープレートがバンパー下部から上部へ移動、デュアルエキゾーストパイプは、センター寄りに配置することで、よりアグレッシブな印象を与えています。
キャビン内では、EVタイカンを彷彿させる滑らかな全幅デジタルゲージクラスターを装備されることが予想されています。
いよいよ電動化される911ですが、最初はPHEVではなく、自己充電型ハイブリッドモデルになります。
同社では、電動アシストモデルの意図が、燃料効率よりもパワーを優先することであることを明確にしており、その走りがニュルでも見られたといいます。
ハイブリッドシステムは、レーシングカー「919」譲りのハイブリッドテクノロジーを採用すると噂され、3.0リットル水平対向6気筒エンジンを搭載、電気モーターがパフォーマンスを向上させます。
ポルシェは、「ケイマン」と「ボクスター」次期型が2025年にフルエレクトリックモデルとなることを予告。911のピュアEV化は2030年に計画されていますが、911ハイブリッドの登場は2022年後半となる見込みです。