ヤマハの「MT-25 ABS」に2022年モデルが登場。エンジンのアップデートで新しい排ガス規制に対応

■250ccストリートファイターは、クイックシフターもオプション設定

ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)は、250ccのネイキッドスポーツ「MT-25 ABS(以下、MT-25)」の2022年モデルを発表。

ヤマハの250ccストリートファイターMT-25ABSに2022年モデル
MT-25 ABSのグレー

エンジンや車体など、スーパースポーツ「YZF-25」と共通のプラットフォームによる優れた動力性能はそのままに、最新の排気ガス規制に対応。

また、カラーリングを変更すると共に、新しくクイックシフターをオプション設定するなどのアップデートを行いました。

●YZF-25をベースにストリートの俊敏さも追求

MT-25は、ストリートファイターというジャンルに属するヤマハMTシリーズの250cc版です。

ストリートファイターとは、サーキット走行にも対応する高性能なスーパースポーツをベースに、カウルレスやアップライトなハンドルなどにより、街乗りやワインディング、ツーリングまで、幅広いフィールドに対応させたモデルのこと。

ヤマハの250ccストリートファイターMT-25ABSに2022年モデル
MT-25 ABSのブルー

ちなみに、ヤマハのMTシリーズには、1000ccの「MT-10」、900ccの「MT-09」、700ccの「MT-07」、320ccの「MT-03」も用意されており、MT-25はシリーズの末弟にあたるモデルです。

スーパースポーツのYZF-25と同系の排気量249cc・直列2気筒エンジンは、低中速域で扱いやすく、中高速域では高揚感あるセッティングを実施。

街乗りでの安心感はもちろん、ワインディングでもスポーティな走りを楽しめます。

また、軽快な走りを実現する37mm径インナーチューブの倒立式フロントフォークも採用。旋回時や制動時などでの良好なフロント接地感に寄与し、自然な操舵感を体感できるハンドリングを実現します。

ヤマハの250ccストリートファイターMT-25ABSに2022年モデル
MT-25 ABSのマットダークグレー

ほかにも、市街地で乗りやすいアップライトなバーハンドルも装備。フェイスデザインには、中央部に小型LEDヘッドライト、左右にはシャープなポジションランプを組み合わせることで、MTシリーズらしい精悍なフォルムを演出しています。

●次世代MTシリーズを象徴するカラー

そんなMT-25の2022年モデルでは、最高出力35ps/1万2000rpm・最大トルク2.3kgf-m/1万rpmというエンジン性能はそのままに、最新の平成32年排出ガス規制に適合。

ヤマハの250ccストリートファイターMT-25ABSに2022年モデル
MT-25 ABSのグレー(サイドビュー)

また、クラッチ操作なしでシフトアップが可能なクイックシフターをオプション設定しています。

加えて、カラーリングとグラフィックも変更。「グレー」はホイールにシアンを採用し、新たなトレンドを提案。

ちなみに、同様のカラーは、2022年5月25日に発売が予定されている新型「MT-07」にも採用されており、ヤマハによれば「次世代のMTシリーズを象徴するカラー」なのだといいます。

ヤマハの250ccストリートファイターMT-25ABSに2022年モデル
MT-25 ABSのブルー(サイドビュー)

車体色は、ほかにも、高いパフォーマンスを感じさせる「ブルー」、ダークトーンのローコントラストでシリアスなイメージを表現した「マットダークグレー」も用意。全3色で展開されます。

価格(税込)は63万2500円。2022年5月25日(水)に発売される予定です。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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