■弟分「SL」新型との差別化が鮮明に
メルセデスAMGが販売するパフォーマンス2ドアスポーツカー「GTクーペ」次期型プロトタイプを、カメラが初めて2グレード同時に捉えました。
AMG GTクーペは、「SLS AMG」の実質的後継モデルとして2014年にデビュー。今回が初のフルモデルチェンジとなり、2代目へ世代交代されます。
メルセデスAMGは、2021年10月に弟分「SL」新型を発表しましたが、その差別化に注目が集まります。
今回捉えたプロトタイプは2台。
1台は以前にも捉えたグレードで、円形のクワッドエキゾーストパイプを装備。おそらく6気筒エンジンを搭載し、「GT53」と呼ばれる可能性が高いです。
もう1台は四角いクワッドエキゾーストパイプをインストール。こちらはV型8気筒エンジンを搭載し、「GT63」と名付けられる上位モデルと予想されます。
AMG「SL」と「GT」は同じプラットフォーム上で開発。「GTロードスター」を廃止し、後継モデルをSLに託しました。
捉えたプロトタイプは、単に固定ルーフを持ったSLではなく、ヘッドライトは異なる形状を持ち、グリルはSLより低い位置に配置されています。
さらに後ろに移動すると、合理化されたボディワークと際立つショルダーラインが見てとれるほか、フラッシュマウントドアハンドルを装備。
足回りには、ベンチレーテッドディスクと、カラーキャリパーを備える高性能ブレーキシステムによりバックアップされた軽量ホイールを装着。
サスペンション設定もSLとは異なるはずです。後部では、SLよりコンパクトなLEDテールライトが確認できます。
キャビン内では、最新のMBUXインフォテインメントテクノロジーを継承。SLと同様にセンターコンソールのほとんどをカバーする11.9インチのタッチスクリーンディスプレイを搭載。
以前の情報では、SL同様に2+2シートレイアウトで実用性が高められると思われましたが、最新情報では2シーターを維持、SLと差別化される可能性があるといいます。
パワーは、SLと同様に2つの4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンから供給され、SL55では最高出力469ps、SL63では577psを発揮しますが、GT53では最高出力476ps・最大トルク699Nm、GT63では最高出力585ps・最大トルク799Nmを発揮、「4MATIC+」全輪駆動で四輪全てに伝達されます。
またGTブラックシリーズや、4ドア「GT 63S Eパフォーマンス」の800psを超える高性能PHEVの設定も噂されています。
AMG GTクーペ次期型のワールドプレミアは、2022年内、あるいは2023年前半と予想されます。
(APOLLO)