三菱アウトランダーPHEVがJNCAPの「自動車安全性能2021」で、最高評価の「ファイブスター賞」を獲得

■「衝突安全性能評価」と「予防安全性能評価」で最高ランクを獲得し、「事故自動緊急通報装置」も搭載

2021年12月に発売された三菱自動車・新型アウトランダーのプラグインハイブリッド(PHEV)が、自動車アセスメント(JNCAP)「自動車安全性能2021」において、最高評価の「ファイブスター賞」を獲得しました。

同アセスメントは、国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)によって行われている自動車アセスメント「Japan New Car Assessment Program」の略称です。

三菱 アウトランダー
現行アウトランダーPHEVが「自動車安全性能2021」で、最高評価の「ファイブスター賞」を獲得

国土交通省とNASVAは、毎年、販売台数の多いモデルを中心に、クルマの安全性能に関する様々な評価試験を実施し、結果を公表しています。

最高評価「ファイブスター賞」は「衝突安全性能評価」と「予防安全性能評価」において、最高ランクのAランクを獲得し、さらに「事故自動緊急通報装置」が搭載されたモデルにのみ与えられます

。事故自動緊急通報装置は、国際基準が導入されていて、新型車は2020年から、継続生産車は2021年7月から義務化されています。

最高評価の「ファイブスター賞」を獲得した現行アウトランダーPHEVは、衝突安全性能では、衝突安全強化ボディ「RISE」が採用されています。

同社初となる超高張力鋼をキャビンに採用。高いエネルギーを吸収するフロント構造、変形の少ない高耐力キャビン構造が組み合わされることで、乗員の安全性と軽量化の両立が図られています。

三菱 アウトランダー
7つのSRSエアバッグを全車に標準装備する

衝突安全性の機能面では、7つのSRSエアバッグが全車に標準化。予防安全性能も最先端の技術、機能が投入されています。

前方車両や歩行者、自転車(昼間のみ)を検知し、ブレーキ制御を自動的に作動させて衝突を回避、または衝突被害の軽減をアシストする衝突被害軽減ブレーキの「FCM」をはじめ、壁などの障害物に加えて、前進時は人や車両も検知する「踏み間違い衝突防止アシスト(EAPM)」などを含む9つの先進運転支援機能からなる「e-Assist」が全車に標準化されています。

三菱 アウトランダーPHEV
先行車、歩行者、自転車(昼間)に対応する衝突被害軽減ブレーキを標準装備

さらに、対向車や先行車の有無を検知し、ヘッドライト照射範囲や明るさを自動的に切り替えることで、優れた視認性を実現する「アダプティブLEDヘッドライト(ALH)」も全車に標準装備。

アウトランダーPHEVの事故自動緊急通報装置は、急病時や危険を感じた際に車内のボタンを押すことで「ヘルプネット」のオペレーションセンターにつながる「SOSコール(エアバッグ展開時自動通報機能付)」を搭載。

事故発生時には、エアバッグ展開と連動して自動的に通報され、救助が必要と判断されると車両情報に基づき、緊急車両などの出動要請が行われます。なお、SOSコールは、日本緊急通報サービスが提供しているヘルプネットサービスで、「MITSUBISHI CONNECT」の「基本パッケージ」への加入が必要になります。

三菱 アウトランダー
後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)のイメージ

クルマ選びでは、価格やボディサイズ、デザイン、燃費など、多様な視点から選ぶ方が多いでしょう。こうした安全装備の有無や第三者機関による評価も参考にしたいものです。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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